「イベントのフライヤのデザインについて」

これまで何枚も、イベントのフライヤを作ってきた。

当方、平面のデザインセンスゼロである。
色彩感覚も悪ければ、配置感覚も悪いし、フォントチョイスも雑、そもそも絵が描けないし、なんならイラレで曲線すらマトモに引けない…そんな絶望しかない状況で、「あと1ヶ月後に迫ってるからとりあえずフライヤを作らねば」みたいな状況になり、何枚も作ってきたわけですけど。

これまで見事に1枚たりとも「格好いいな、俺センスあるな」と感じるものは無くて(泣)
才能が無いとはこういうことだと、毎回思い込まされる。

格好良くないのは仕方が無いけど、フライヤというのは宣伝のチラシだから、手に取る人に必要な情報が伝わるかどうか?が重要である。

Twitterで、Facebookで、はたまたクラブやライブハウスやレコ屋で、何気なく手にしたフライヤ。
「おっ、いいな、気になる!」と思える物と、「何だこれ、読む気しねー」と思う物と、「格好いいけどデザインされすぎてわけわかんねー」と思う物とで、まさに玉石混合。
目指すは「おっ、いいな! どれどれ、気になるからどんなイベントなのか教えてくれよ」と、手に取った人に思わせることである。

それって、どんなの?ってことになる。

スゴイ人がいっぱい出て、遠方からの豪華ゲストも来ちゃうし、とにかく盛り上がるんだよ~!楽しいよ~!だから来るといいよ!というのを、どうやって伝えるか、だ。

ここで、デザインセンスの無い俺みたいな愚か者は、全て文字で書こうとする

  • 伝えたいことを全部伝えないと勿体ない。
    出演者からもらったプロフ文はスゴイし面白いから、全部掲載したい。
    手に取る人が読んで、内容を気にしてもらえるには、情報量は多い方が良いのではないか。
  • これらの迷いが文字となり、5ポイントくらいの細かい文字を敷き詰める。

    その結果、やたら文字だらけのフライヤが完成する。フォントは全部、小塚かヒラギノだ。

    上で書いたとおり、「文字の配置に関するセンス」「フォントチョイスのセンス」が無いので、表面のデザインは箇条書きみたいな平凡な文字配置となる。これはWordで作ったのかよと疑うほどだ。
    そして裏面はプロフなどの長文テキスト(誰々と共演したとか、どこどこでリリースしたとか、今最も注目されてる何々の一人とか)がやたら細かく敷き詰められていて、読みにくいものとなる。

    そんなことをもう20年近く繰り返してきている。全く進歩していない。

    そして、改めてデザイナーさんが作ったシュッとしたフライヤを見ると、あまりの出来の違いに感動する。
    色、配置、線、フォント、フォト、アクセント… 全てが一体感があって、迫力に満ちている。
    「このパーティは絶対楽しそうだ」
    と感じさせるだけの迫力があり、デザインからそのイベントのジャンルが持ってるグルーヴ感があふれ出している。

    そこには、上で書いた「全てを文字で説明しなきゃ勿体ない、いっぱい書いたらそこに興味を持つ人も増える」みたいな迷いは無い。
    なぜだ。なぜこうも全てが違うのだ。

    イベントフライヤについて、どう作ればグッとくるのだろうか、誰か教えて欲しい。もう手遅れだろうけど。