このブログにはあまりライブ評などを書いたことが無い。そもそも、あまりうまい言葉でライブ評のような物を書ける自信が無い。むしろ苦手である。同様に映画評や書評なども苦手な部類に入る。これまで、良いステージは一杯見てきているが、言葉に直したとたんに陳腐になる。自分の言葉の表現力が圧倒的に足りないから、ステージの温度をうまく表現出来ないし、実際、いくら書いても全然伝わらないからもどかしく、孤独になる。だからせめて、静かに自分一人でその余韻を最後の最後まで楽しみ、仕舞っておこう。伝わらない人に無理に伝える必要は無いんだと、自分の中で勝手に憤り、ガックリと肩を落とすことの繰り返し。だからもういい。
ずっとそうやって適当に過ごしてきたが、先週土曜日のは違った。さすがにもう書かずにはいられない。自分の言葉がうまくなくて陳腐になっても、いくら大声で叫び大きなサイズのフォントで一杯書いたところで誰にも伝わらなくても、別にいい。そう思えるほどのステージを、一生のうちにあと何回見ることが出来るのだろうか!?
土曜日、渋谷AXという場所で行われた、MJ-spiritによるワンマン公演「THIS IS IT」。既に2日経ち、あちこちのブログやmixiの日記で、熱心なファンによる詳細なイベントレポートが上がっているので、内容についてはそちらを検索して見て頂きたいと思うので、僕は書かない。今日はより個人的な想いのみを書きたい。
知っての通り、去年6月にマイケル・ジャクソンが逝去し、7月に予定されていた10年ぶり以上のステージツアー「THIS IS IT」のリハーサル映像だけが残され、ケニー・オルテガ監督の手によりドキュメンタリー映画「THIS IS IT」となって10月に公開された。当然すぐに見に行った。川崎のIMAXで2回見て、2回とも泣いたし、2回とも最後全員で拍手した。こんな切ないことが現実にあるのかと。あの時は、世界中のMJファンがTHIS IS ITを見て、齢50にしてもシャープでキレのあるダンスやまだまだ艶やかなハイトーンボーカルに対するエンターティナーへの賛辞の拍手、でもそれが遂に叶わぬ夢となりこういう形で届けられたこと、二度と会えないスーパースターへの惜別の拍手でもあったはず。皆、残されたTHIS IS ITという映画だけを頼りにして、どうすることもできない複雑な想いを秘めて、人生は辛いだろ?な日常に戻っていく。
が...、そうじゃない人達がいた。とても身近なところに(笑)
ゴリラさんから年末に「年明けにでも飲もうよ」と連絡があり、正月明けに渋谷マークシティの銀座LIONで飲んだ。その時「実はMJ-spiritでTHIS IS ITを再現しようと企んでるんだよ」と明かされたのだが、そんなこと出来るのかと。あまりにも無謀すぎるのではないかと。今までずっと、MJ-spiritのイベント「ネバーランド」に行き、凄い物を見てきた。確かにBADツアー再現やDANGEROUSツアー再現みたいなことをやっていたが、THIS IS ITってリハ映像とDVDの特典映像くらいしか残っていないのに、再現も何もあるかいな、と。でも、渋谷AX押さえたという。オイオイ...あんな大箱を個人で!? また大風呂敷広げたなぁ...と思った。どう畳むんだよと。でも、何かあったら協力したい、参加したい、という強い気持ちになった。何せ、全員が手弁当。手弁当でやるには大がかりすぎる。普通にやっててはさすがに無理だろう。相手はマイケルだし、お客さんはマイケルを何年何十年と見続け、THIS IS ITで涙した方々である。
手伝うとはいえ、一体何から...。
僕に出来ることなんて知れている(=ほとんど無い)のだけれど、2月下旬にAX公演の前売りチケットが一斉発売となるということで、その直前にSPEEDKING RADIOにゴリラさんに出てもらい、今回のMJ-spiritのAX公演までの経緯とか想いを語りまくってもらった。これが2月のこの回! この回は是非聞いて欲しい回です。
とはいえ僕はまだ一度もMJ-spiritのリハ現場を見たことは無いし、ましてや今回のステージの全体の流れやギミックなどもほとんど知らされていなかった。たまに、断片的にもの凄くディテールな部分の情報を聞いたりして、「そのレベルのディテールにそれだけ凝ってるんだったら全体はどんななってるんだ...」と寒気がしたりした。
3月になり、CGが出来る人いない?との相談を受けた。いる。うちから徒歩5分くらいのご近所さんなお友達である黒川君、近所のバーでよく一緒に飲む彼は、その道のプロである。そのバーで「かくかくしかじか、、、やらない?」と持ちかけたら、興味を持ってくれて、黒川君の会社(CG制作会社)の中でマイケルが好きな制作スタッフ達でチームを組み、プロジェクトにジョインすることに。こういう広がり方は楽しすぎる。見ているだけの自分の何もできなささが恨めしい。
そしてこのチームが作った部分は、ジャクソン5の時のバックに映っていたステージセットのCGからI'll be thereまでの部分まで。目コピで1から3Dをモデリングしてステージセットを再現したのである。
でもそれは、2時間あまりのステージの中ではほんの数分、一瞬に過ぎない。事前に見た部分というのは、黒川君達が制作したCGの所だけであり、その他の膨大な部分については当日まで当然一切知らずにいた。
そして迎えた5月22日の当日。朝からTHIS IS IT(映画)をフルで見直し、夕方には発売後20分で即完売したプレミアムなチケットを握りしめ、渋谷のAXにはこの公演のためだけに京都からAsohgiことオノデラが、沖縄からはTAI=chanが集結。
内容についてはもう驚嘆と感泣の嵐というか、あえて語らずにしまっておきます。とても良い席で最初から最後まで、ステージの視界全てを100%楽しむことが出来た。
ステージの余韻を楽しんでる人並みのAXから出て、何人かで近くのデニーズに行ったけど、余韻が強すぎて終始無言だった(笑) ろれつが回らない、数の計算ができない。あれは夢だったのではないのか? MJ AIRで帰って行ったのは、本物だったのではないか?
その後、僕も打ち上げに参加させてもらい、またそこで素晴らしい空気を味わうことが出来ました。
こんな素晴らしいエンターテイメント、どこかの企業がプロをドッカと使って作ったものではなく基本アマチュアで手弁当で、ここまで驚異的なものが出来上がっていたこと。形にしてしまったこと。落胆していた大勢のマイケルファンに、ほんの一瞬だけでも、夢を見せることができたこと(自分も、夢を見れた)。ああ、もう、言葉が見つからないので、何を書いたらよいのか分からないが、まだ余韻に浸ってます。
今まで見たどんなステージより凄かった。伝説なのは絶対間違いないと思う。間接的ではあるけれど、少しでもこのプロジェクトに関係できたことがとても至福です。
ゴリラさんをはじめ、ブルーツ・リーさん、児玉さん、ポリゴン太さん、その他このプロジェクトを作った皆様に感謝しまくりです。
ああー。語りたい。語り尽くしたい。
てか、追加公演を強く希望します(笑)
ゴンたさんってやっぱり
凄い人ですね!
あ、
姉からURL送られてきたんす。
スゲーかっこいい?
すみませんこのコメント消してください。 レンm(_ _;)m