AMD Ryzen 9 3900XでPCを組んだので、ベンチマークをしてみた

PC環境をパワーアップさせる計画2019

快適な環境でサクサクと音楽や映像を作ったりブログを書いたりという作業がしたい。
そんな気持ちから、自宅ではデスクトップPC、それも自作、というノリで早20年。

そろそろ2014年頃に買ったIntel Core i7-4770Kの構成が物足りないな~と思っていたので、最新パーツでごっそりと換装計画始動!

今、このCPUがほしい of the year 2019

今話題のこいつ、発売からずっと品薄状態の中、2ヶ月粘ってようやく入手のCPU。
AMD Ryzen 9 3900Xです。

12コアのスゴイやつ。同性能のIntel i9-9900あたりとはコストパフォーマンスの差が歴然という恐ろしいやつです。

最近ようやく流通が安定したきたようで、入手するタイミングとしては良い感じ。

マザーボードはベーシック、かつ新チップセットで

マザーボードはRyzen用のものを買う必要があるので、信頼のASUS製 PRIME X570-Pをチョイス。
割とベーシックなモデルで、余計なデバイスの付いてないこいつは自分にとってベスト。
チップセットは新しいX570というもので、こいつは速いSSD(PCI Express 4.0)に対応していたりと、今RyzenでチョイスするならX570一択かなと。

起動用SSDは激速であるべき

X570を搭載したマザーボードならではのSSDは、これ。Corsair Force MP600 M.2 SSD 1TB
M.2タイプの接続で、PCI Express 4.0という規格で通信が出来るのです。

今まで搭載していたSATAとは全く違う速度らしい。一体どれくらい違うのか。そしてこの小さな本体で1Tもあるとは。
何かと気になるSSDだけど、ここは絶対手に入れておきたいところ。

メモリは速いやつを選ばないとCPUが活かせない

メモリはDDR4 PC-28800というスペックの、16GBのを2枚という構成で32GBに。G.Skill DDR4 PC4-28800 32GB

当初は64GBにしようとしたけど、まあ当面32GBで大丈夫かなと。

GPU選びは難しい!

GPU選びは最も難しいところかも。

自分がヘビーなゲーマーだったら、もっとハイエンドなモデルを選ぶだろうけど、それだと簡単に10万オーバーする。
特に4Kでバリバリゲームしたいという人なら、ここに一番投資するだろう。

それほどゲームをしないけど、たまにしたい、動画エンコードをよくする、ということで、CUDAコアがたくさん目にあるような手頃なモデルとして、これをチョイス。Palit GeForce GTX 1660 StormX OCというやつ。

まず、ちゃんと4Kの環境で普通に使えることを重視。

データ倉庫はこの程度のHDDで十分

写真や動画や音などの、たまに使うようなファイルはこのHDDに。
Western Digital 5400rpm 6Tです。この手の利用用途に7200rpmは必要ないです。熱も持つし。
これ、激安。かつ、安定安心のWestern Digital。

モニタは31インチの4K導入

この大きさ、この解像度がほしかった。31インチの4K液晶モニタです。
ああ、憧れのサイズ、憧れの解像度。

全体的に安くなってきたけど、最後の最後まで何度も迷ったのがモニタ。

IPSが良いのか、VAで良いのか。メーカーはどこか。

31インチの4Kモニタで、最後まで迷ったのはPHILIPSのものと、IO DATAのもの。そんな中、最初はマークしてなかったViewSonic製の製品が気になり、ViewSonic VX3211-4K-MHD-7を現物を見ずにネットで購入。すげー怖いけど…

これが大成功。この価格でこの見やすさ、発色、薄さ、飾らなさ、端子の多さ、素晴らしい。
ドット抜けも無いし最高。良い買い物しました。

Amazonには無かったので同等性能(同パネルとの噂)のこれを。

組み立て前にバックアップを

自分の環境では、Cドライブにはデータ類を置かないようにしてるので、大した作業は発生しないけど、やはり音楽資産だけは慎重に引っ越しを。
そう、一番の鬼門はiTunesの曲の引っ越し。

DJが絶対やってはいけないiTunesの使い方3つ

この記事にも書いたけど、CopyTrans TuneSwiftでまるごとバックアップ&復元。
プレイリストも全て完璧に引っ越しできる最高のツール。

新規PCへのWindows10のインストールは、USBメモリやSDカードをWindows10のインストールメディアにするためのツールがMSから配布されてるので、それを使うわけです。

そうしてメディアを作り、PCの旧パーツを取り外し、新パーツを組み立てて、インストールメディアから起動させてクリーンインストールし、各種ドライバもインストール、ここまで何の問題も無くスムーズに進行。PCの組み立てってこんな簡単だったっけ?というほど。

まず4Kの解像度に感動

デスクの上に鎮座するViewSonicの31インチ4Kモニタ。

デカい! けど、意外と置ける! というサイズで、これまでのEIZOの23インチフルHDモニタ(10年使ったけどノー故障でまだまだ使える)より大きいけど、めちゃくちゃデカいというサイズでもない、良い感じ。

しかしながら、Dot by Dotで100%の表示をすると細かすぎて文字が読めないので、OS側で150%表示でちょうどよい感じ。

それでデスクトップはこんな広さに。

この設定にすると、小さすぎて文字が全然読めないということはなくて、フォントのレンダリングや写真の解像度だけが上がって、ちょうど良い感じ。

もう、あまり細かい文字はツラい。

Windows10になって廃止されたけど、Windows7時代のデスクトップガジェットも愛用していて、8gadget packを入れてCPUをモニタリング。

この、何とも言えないコアを持て余してる感じ。こいつらラクしてるな。

まだ全然重たい仕事させてないので、正直Ryzen 9 3900Xの性能が全然使えてないけど、日々の動作の全てがキリッとして、めちゃくちゃ気持ちいい。

やっぱり違うんですな。

そしてベンチマークテスト!

旧PCと新PC、どれだけ変わったかベンチマークテストをしてみました。

旧PCスペック:

CPU:Intel Core i7-4770K
メモリ:ADATA Xtreme Series DDR3 2133X 8GB 2枚
SSD:Transcend SSD370 256GB (SATA接続)
GPU:どこかのGeForce GT440
MB:ASUS Z87 Plus

GPUがゴミのようなスペックですね。で、ベンチマーク!

旧PCでのベンチマーク結果

3DMarkではDirectX11までのテストなので、SKY DIVER2.0だけ。スコアは3273。今時のノートPCよりも遅いらしい…

3Dモデリングの演算であるCINEBENCHでは1680。

SSDの計測であるCrystalDiskMarkではこんな感じ。
普通のSATAのSSDだとこんなもんでしょう。これがHDDだったらもっと遅いです。

これがどうなったか…!?

新PCでのベンチマーク結果

3DMarkは同じテストにならないので平行比較できないけど、こんな結果。
DirectX12でのテストもできてます。

なかなか良い感じの結果に。

多コアが活きるCINEBENCHは6807のスコアに。おお、実に4倍に。

i7-4770Kとは2回りくらい世代が違う感じ。速いぜRyzen 3900X! まだ何もさせてないけど。

驚愕なのはこいつ。M.2でPCI Express 4.0のSSD、めちゃくちゃ速いぃぃ。

このおかげで、電源入れてWindows10が使えるまでの起動時間、一瞬になりました。

Adobeの重量系アプリなPhotoshopやPremiereも、昔のバージョンを起動する時みたいにサクっと立ち上がってくれる…!

環境整備して退路を断つ!さあ曲作るぞ

というわけで新PC環境の移行も終わり、一番面倒くさい音楽制作環境の整備に入ったところで、32bitのプラグインが64bitで動かなかったり、KORGのLegacy Collectionのアクティベーションで躓いたり、案の定いろいろ起こってますが、はやく乗り越えて曲を作りたい…

とか思いつつブログ書いたりTwitterばかりして、確実にRyzen 3900Xの持ち腐れ状態の僕でした。