

東京を起点として、軽井沢を通って長野までの路線が長野新幹線。これは長野冬季オリンピックにあわせて急ピッチで作られた路線であり、記憶に新しいだろう。この路線は将来的には金沢・敦賀などの北陸を通り、琵琶湖の西側を通って大阪に戻ってくるという計画である。それ故に正式名称は「北陸新幹線」と呼ぶ。金沢あたりではガンガンに工事が進められている模様である。
愛称は「あさま」。
次に、東京から新潟までの路線が上越新幹線。越後湯沢やガーラ湯沢駅を利用して、スキーやスノボに行くために利用した人も多いだろう。
愛称は「とき」「たにがわ」。
東京からずっと北上し、最近青森の八戸まで延びたのが東北新幹線。郡山・仙台・盛岡など東北の主要都市を結ぶ大動脈である。現在さらに延伸工事中で、八甲田山の下をブチ抜いて、世界最長の25kmという陸上トンネルを掘り、青森に抜け、青函トンネルを使って函館まで行き、将来的には札幌を目指すという。
ちなみにオール2階建ての「MAX」の2階席は3×3シートで狭く、詰め込み主義である。
愛称は「はやて」「やまびこ」。
東京を出発し、福島で切り離されて新庄に向かうのが山形新幹線。これは日本初の「ミニ新幹線」であり、在来線の線路の幅を新幹線と同じ幅に工事して、これまでローカル線しか走らなかった線路を、さっきまで270km/hでぶっ飛ばしてた新幹線がノロノロと走る。速さはこれまでの特急と同じであるために新幹線と呼ぶには半端なので、ミニ新幹線と呼ばれる。ガッチリと新たに高架などを建設する費用を浮かせた、JR東日本のセコくも現実的な路線である。
愛称は「つばさ」。
そして東京を出発し、延々北上して盛岡で切り離され、秋田へと向かうのが秋田新幹線。これも山形新幹線と同様にミニ新幹線である。
愛称は「こまち」。
田中角栄が打ち出した列島改造論以来、日本は世界一の土建国家として栄えてきた。東京オリンピック開幕の9日前に東京〜新大阪間が開通した「夢の超特急」東海道新幹線は、まさに高度成長期のシンボルであり、戦前の「弾丸列車構想」以来の日本人の夢であり、繁栄と成長の象徴であり、今なお日本の大動脈としてさらなる飛躍を遂げている。
あれから数十年、もはや日本列島の至る所に新幹線は走り、ますます日本が狭くなっていく。
そして東海道新幹線とJR東日本の新幹線の東北・上越・長野・秋田・山形の各新幹線は全て東京駅を起点としている所にまず注目すべきである。首都・東京と地方を短時間で結ぶことがもたらすメリットは大きいが、逆に言うと中央集権が進み、文化の画一化という大きなデメリットをもたらす可能性がある。
地方都市は東京のデッドコピーであってはならない!
それ以前に、利便性の追求のあまり、その地域性と不相応な再開発によって、バランスを崩してはいないだろうか? 公共事業とは一体誰が得をするシステムなのだろうか? 新幹線の新線建設はまだ必要とされているのだろうか? どうも不安点が拭い去れない。
今回の旅行記は「18きっぷ旅行」ライクに新幹線を使い、その辺の疑問点を逆説的に解き明かすという壮大な妄想なのである!