都心からすぐに行ける「鶴巻温泉」の穴場感がナイス

  • 2019年2月9日
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新宿から1時間ちょっとで行ける温泉地

首都圏には数多くの温泉がありますが、その多くは茶色いモール温泉かアルカリ単純泉だったりするところ、ちょっと異色の泉質を持つ温泉が意外と近くにあります。

それは、鶴巻温泉!
小田急に「鶴巻温泉」という駅があるのはご存じでしょうか?

新宿から快速急行で1時間強という、近からず遠からずという所にあります。
場所で言うと相模大野、海老名、本厚木のもうちょっと先。愛甲石田、伊勢原と来て、その次の駅。

「鶴巻温泉という駅があるのは知ってたけど、降りたことは無くて~」って言う人が周りでも結構多いです。
新宿から小田急に乗って温泉に行く人は、99%の人は箱根に行くでしょうし。

では、鶴巻温泉には何があるのでしょうか?

駅には温泉「弘法の里湯」の広告が…!

ウッディーにリフォームされていい雰囲気になってる鶴巻温泉駅。

ロータリーに出ると、温泉への地図が。
温泉、ちょくちょくと点在しているんです。

とは言え、駅の周りはマンションだらけで、温泉地という風情は皆無!
普通のベッドタウンといった感じ。
風情ゼロ!!

そして駅から歩いて徒歩2分、日帰り温泉施設「弘法の里湯」に到着!

「弘法の里湯」
結構大きい施設であります。

カルシウム含有量が異様な程多い

ここ、何が凄いか。
鶴巻温泉が、なぜ温泉地になったのか。
それは、カルシウム含有量が国内有数だという、独特の濃いぃ泉質に秘密があります。

鶴巻温泉「弘法の里湯」は、内湯と露天風呂で、源泉が違います。
内湯は「秦野第24号泉」、露天風呂は「秦野第1号泉」と分かれています。

こちらは露天の「秦野第1号泉」の成分表。
ナトリウムイオンは1020、カルシウムイオンは1240で、蒸発残留物は7.266g/kgとなってます。

結構濃い!

ちなみに箱根の「天山」で同じ成分を見ると、ナトリウムイオンが327、カルシウムイオンは29.8、蒸発残留物は1.377g/kなので、全く違う湯ですね。

で、鶴巻温泉「弘法の里湯」の本当に凄い湯は、内湯の方だったりします。

内湯「秦野第24号泉」の成分表。
ナトリウムイオンは1800、カルシウムイオンは2650で、蒸発残留物は14.74g/kgとなってます。
露天風呂の、およそ倍の成分。

濃いぃぃぃ!!!

この濃さは、入ると分かります。

肌がちょっとピリピリする感じで、「あぁ、キツい温泉に入ってるんだな」というのを実感出来ます。
そして舐めてみるとかなり塩っぱい。猛烈にナトリウムが溶けてる温泉だけあります。
内湯に入ってから露天風呂に行くと、マイルドで柔らかい泉質が楽しめる感じです。

元々は廃業した古い旅館があって、そこの源泉が「秦野第1号泉」。
そして秦野市が2010年に新たに掘ったのが「秦野第24号泉」で、「つるまき千の湯」と名付けられたこちらが濃厚なんです。

成分が濃いせいで、風呂上がりは汗が止まらなくなります。物凄い。

「秦野第24号泉」が供給され始めた時に弘法の里湯はリニューアルして、かなり良い感じの施設になってます。

広くてノンビリできそう!

テラス席で酒飲めたりして

秦野のローカル水もまた美味い!

平日プチ旅に最適かも

というわけで、首都圏からの平日プチ旅行に「鶴巻温泉」は結構おすすめです。
温泉地の風情は無いけど、濃厚な湯があります。

ちなみに19:30以降だと入浴料が安くなって、600円になります。
(21時で閉館)
土日の夕方以降だと登山客で混むらしいので注意!

ちなみに、鶴巻温泉にある旅館「陣屋」は、将棋の対戦が行われる有名なところです。