今日のはハードコアですよ。
Dの接客の都合で助手席試乗のみとなりましたが、EVのスーパースポーツ、テスラ・ロードスターです!
ロータス・エリーゼと従兄弟くらいにあたるシャシーをノルウェーで組み立て、リアにモーターとバッテリーを搭載したRRのEV!
EVといえばこれまでi-Mievとリーフには乗りましたが、それらと違う次元で、最もパンチのある走りをするのはコイツです。
なんでも、0-100km/hが3.7秒ですぜ…
ランエボと同程度の加速です。それだけランエボが凄いということでもあるのですが。
EVでってのが凄い。
「電気自動車はつまらないでしょ?」という声は多いと思いますが、その考えを一瞬で覆すだけの走りがこいつにはありました。
乗り込むとやたら着座位置が低い。これはロータス・エリーゼとほぼ同じ。エキシージはドライブしたことがあるんで、あの感覚とほぼ同じです。何もかもが狭い。足もとはエキシージよりも狭いかも。
EVの定石通りスイッチONにしてもランプが光るだけ。ギアも無し。
ただアクセルを思いっきり踏んだら、爆裂な加速をする。ヒュイーーンというモーター音だけでラジコンみたいにカッ飛んでいく!!これが凄い。
この車、浮くんじゃないか?ってほど、後輪に強烈なトラクションがかかっているのがハッキリと分かります。
いわゆる普通のエンジンの車で100km/hまで加速するのとは全く違う感じというか。電車に近い?そんな運転をする電車は無いか…
とにかく加速の鋭さは強烈です。
それでいて、想像よりもはるかに乗り心地が良い。
想像よりも、というのは、ボディサイズから「だいたいこの車ならこれくらいの重さだろう」って思う想像のことです。エリーゼと同程度かな?と思うところですが、この車、バッテリーが450kgもあるんです。それで、車重は1200kgくらいあり、結構重さがあるせいで、走りがかなり安定してます。
しかもバッテリーの配置を相当考えたのか、低重心感が常にあり、相当気持ちの良い走りになってます。
EVの低重心感は、i-Mievやリーフを運転したときにも感じたもので、どこにでも配置できるバッテリーを、重量配分がちょうど良くなるように配置されているため、全体的にガソリン車よりも車の挙動に安心感があるように感じられます。
この車の弱点は、充電方法でしょう。リーフやi-Miev方式であるCHAdeMO方式では無いので、SAなどに設置が始まった急速充電器で充電できないことです。
あと、聞く所によると、スポーツ走行を続けるとバッテリーが熱を持ち、熱だれしてしまいやすいのだという…
でも、この加速はもちろん、専属航続距離が394kmもあるのは立派なもんですね。実際そこまで行かないとは思いますが…
ドライビングに関する電子制御はほとんど無い、実はかなり原始的な車でもあるようです。
アクセル→バッテリー→モーター→タイヤ回る! 以上!
くらいのもんです。ホントに。パワステも無し。
だからスロットルはやたらレスポンスが良いという。ラジコンですね。
テスラ・ロードスターはもう生産が終了し、世界で2500台、日本では100台ほど存在するようです。
で、ディーラーは青山にある1軒のみで、そこに展示してあるオレンジ色のロードスターが日本で売る最後の1台であり、それが売れたらロードスターの試乗も終わるようです。ギリギリのタイミングでしたね…
いやあ、良い経験ができました!