タクシーの荒い運転いろいろ

人並みに、タクシーを使うのだが、たまにびっくりするくらい荒い運転手に当たる。

先日乗ったタクシーがかつてないほどヒドかったので、忘れないうちにブログのネタにしてしまおう。

その日、渋谷駅からタクシーを利用した。運転手は60代とおぼしき方。それはまあいい。発車するセドリック。が、ドアが閉まるなり急発進! 後ろからドンと押されたような加速をしたと思ったら急停車! 何事かと思ったら、歩道だ。歩道の手前で全力ブレーキ&ブレーキ後の反動のコンボ。
なんじゃこりゃ、と思ってその運転模様を見ていると、ギアがなんと1速モードに固定! もちろんオートマの。オートマは、D・2・1 (車によってはL)とギアの種類があり、そのうち2と1は低速・高トルク用の固定モードであり、急な坂や山道などで使うモードなのだが、その運転手は常に1速に入れ、シフトレバーの上に手を置いて運転していた。だから当然急発進になり、走行中は意味もなく回転数が4000回転から6000回転くらいになる。
そしてブレーキは止まる直前で全力でペダルを踏む! 不意に歩行者が現れた時にいる急ブレーキを、全ての信号で毎回やる。車のブレーキは止まる瞬間にゆっくりペダルから足を離すことでおだやかに止まれるわけだが、それを一切しないので、止まった時に車が前後にブラブラと揺れる!

いやあ衝撃の運転だった。この運転手のポリシーは何なのか?

■都内でギアを1速固定にしていること
都内はとにかく信号とか渋滞が多い。少しでもお客様を目的地に早く届けるのが、良いサービス! そのためには1秒でも無駄にしてはならないため、急発進するのは常識
「オートマは体に合わんのですわ」

■毎回急ブレーキ
それなりの速度で走っていると、いちいち止まってると時間がかかり、お客様に迷惑をかける! から最低限の所でしか止まらないのが良いサービスなので、時間節約のためにギリギリまでブレーキを踏まないのがプロ! でも安全運転だからブレーキを踏むときは全力で、速度をキッチリ0km/hにする
「メリハリのある運転ですわ」

というところだろうか。お客様に良いサービスを提供しようと、良かれと思ってやっているに違いない。

また過去にも、「アクセル全力踏み」「踏まない」の完全ON/完全OFFのみで巧にスピード調整する運転手に当たったことがある。50キロ制限の道路で50キロをキープするのは良いが、ちょっとスピード落ちてきたらアクセル全力踏み!50キロ超えたらアクセルから足離す!の繰り返しで、終始前後にカックン、カックンとし続けるものだから、気分がどんどん悪くなってきた。その時は羽田空港から自宅まで乗った時だったので、さすがに運転手にアクセルワークを注意してしまった。そしたら普通の運転をするようになったのだが、なぜ最初から普通の運転をしないのか?というと、アクセル全力踏みで「急いでいる」ことをアピールすることが、お客様に対してのサービスだと思っているからなのだと思う。

東京も荒いタクシーが多いなあ、と思う。大阪は荒い、とか言う人いるけど、東京もそんなに変わらないと思う。まあ、そういう運転する人は一部であるが…

でも台湾台北で、夜中とはいえ公道で180キロまで出して、信号で止まった時にモロにドヤ顔(俺のタクシーは速くて最高だろう?ちんたら走っている他の奴らは運転テクニックが足りないのさ!顔)していた運転手には誰も勝てないな!

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(※写真と本文は関係ありません)