レコーディング&完成!(ようやく)

台湾の拷秋勤(コウチョウチン)さんのニューアルバムに、リミックス制作依頼がありまして、ここんとこずっと作ってました。作り始めて1ヶ月半… 去年からのらりくらりと、挫折を重ねつつ作ってたわけですが(汗)、本日やっと完成… 長かった…

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このプロジェクトのCubase4のスクリーンショットですが、まあ、これだけ見てもどんな音やらサッパリですよね

原曲はこんな曲

格好いいですね
台北の歴史についての曲だそうです。

途中で出てくる綺麗な声の女性ボーカルは、李靜芳(リー ジンファン)という方で、台湾の伝統歌劇「歌仔戲」の歌手であります。大御所だそうです。

歌仔戲は全て台湾語で歌われるもので、この曲もラップパートは北京語ですが李靜芳さんの歌のパートは台湾語です。

で、リミックスを作るにあたり、ちょっと今までと違うアプローチを試そうと思い(それが時間かかった理由なのですが)、今回は生楽器を多く取り入れてみました。とはいえ、自分では弾けない楽器も多くあるので、そういうときはプレイヤーさんに譜面を書いて渡すわけです。

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こうやって、ピアノロール(打ち込み画面)から譜面を起こすことができるんですが、手弾きのズレたデータや休符など、音としてはあいまいな要素をそのまんま譜面にしてしまうので、見づらい譜面になることはお約束… これを地道に直します(泣)

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ネットで渡そうとPDFにしたらこのようにバクバグな画面になってしまったこともありました。オイ!コラ!

あと、プレイヤーさんに渡す時にはコードネームも必要だったりすることがあるのですが、Cubaseのコード自動解析機能も全然アテにならなかったりします。そんな変なことしてないのに変なコードばっかり付けやがります。
むかつくので、自力でなんとかやろうとするわけですが、自分、コード名がホント苦手で! 最も勘弁してほしい作業であります。音からコード名…という作業は、全く自信がありません… この辺、鍛えないとなあ。パートの演奏を頼むとき、ニュアンス伝えるの苦労します。

そして今日、ギターのレコーディングをしました。場所は横浜は都筑の「Moonbow Music Studio」。自宅から第三京浜を使えばなんと15分くらいで行けました。
初めてお邪魔したそこは、一軒家! えっここにスタジオが? という感じですが、中に入ると防音ルームとコントロールルームとがあり、ちゃんとスタジオ環境になってて凄いです。
そこで、Moonbowの代表でもある加藤さんにギターをプレイして戴きました。案の定、僕が読み取ったコード名はデタラメで目から火が出る思い… そこをさすがギタリスト、適切なコードをスラスラと読み取ってもらって、今度は目から鱗が出る思いをしました。

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Moonbow Music Studioのコントロールルーム。ProTools環境です。

エンジニアの佐藤さんの手際も素晴らしく、2時間もせずにレコーディング完了。様々な意味で素晴らしい音が録れました。
依頼したのが前日という無茶ぶり加減にも関わらず、ほんとありがとうございました。
いや~、素晴らしい環境でした。これからもお世話になることと思います!>Moonbow Music Studio

帰宅して仮打ち込み部分と差し替えたり、微調整を延々と行い、ようやく完成。そう、今回はtanigonさんにエレピも弾いてもらってます。

自分の中ではこれまでに無い音で、意外性をもって聴いてもらえると思いますが、何より音の気持ちよさを最重要視して作りました。
どんな曲かはリリースまでのお楽しみ! 夏頃には(だいぶ先だな…)アルバムがリリースされるとのことです。台湾リリースはもちろん、日本にも入ってくることを期待しております。

さて自分のオリジナルの方に取りかかるぞ…