蔓餃苑───
それは某所にある、完全会員制の高級餃子専門店。
パラダイス山元さんが何から何まで完全プロデュースするこのお店は、普段は休業。年に数回と言われる「臨時開業」する時のみ、会員の中で一部の人のみ入店することができるという、まさに秘密の餃子店である。
蔓餃苑のある場所は、タイのバンコクとも荻窪とも言われるが、詳細が明かされることは決してない。
そんな憧れ続けた蔓餃苑に入店が許される時が、ついにやって来た。
それは朝だった。モーニングギョーザである。
前夜は布団の中で頭の中が餃子のことでいっぱいになり、遂に一睡もできなかった。
餃子が1個、餃子が2個、とカウントしても、余計に目が冴えるばかりである。
ついに朝が来て、何を言っても笑ってしまうようなテンションの中、彼の地へと向かった。
扉を開けると、厨房ではパラダイス山元さんが黙々と餃子を作り続ける。これだ、そして、ここだ。現実と夢の境目のような不思議な境地の中、朝から最高潮に高まる。
偏執狂的な集中力で丁寧かつ徹底的に収集され、圧倒的な物量でディスプレイされた数々のサムシングに目を奪われ続ける。その中にはもちろんパラダイス山元さんプロデュースや関連の品々も多くある。
そんな中で頂く超オリジナル餃子。これを究極と言わず何と言うのだろう!?
焼き餃子 (よく焼き)
クオーターパウンダー
海老アボカド。ゼナキングが配合されている
大葉クオーターパウンダー
チーズクオーターパウンダー
キーマカリー
デザートの、特製食べラー オンザ モナカアイス
このコースターは何をいくつ食べたかというスコアカードを記載することも可能。食べ終わり、スタンプを頂いた。
写真の通り、その圧倒的な質と量に今までの餃子人生が完璧に覆されるエクストリームな餃子体験であった。一つ一つの餃子の持つ味と食感の情報量の多さで、言葉では到底言い表すことは出来ない。別次元の物を食べた時、どんな言葉が出ると言うのか?
この餃子を食べることはスペースシャトルに乗るのと同等の難しさがあると言われることもあるが、今日の僕は餃子界の毛利さんになれたということでもある。
パラダイス山元さん、朝からありがとう餃子いました!!