昨日行った近所のガソリンスタンドの待合室に、閲覧用なのか売ってるのか分からないけどポツンと置いてあったこの本
カラオケがもっと楽しい
笑っちゃうぜ バカ本
「笑っちゃうぜ」とはなかなか豪快なコピーだ。笑っちゃうぜ! どちらかというと嘲笑に近いニュアンスの言葉じゃないか。そしてその下に「バカ本」と来る。天才バカボン、から取ってきたのか、あるいは何も考えてないのかは不明であるが、悪夢のようなネーミングセンスだけは伝わってくる。
そしてこのイラスト。歯の抜けたおっさんが、頭にネクタイを巻いてマイクを持っている。
イラストレーターに「歯の抜けたおっさんが、頭にネクタイを巻いてマイクを持っている絵を1枚よろしくお願いします」と仕事を発注したら、この絵が納品されてきたのだろう。
衝撃のイラストである。
むしろ笑撃、か。
この本、20年近く前に出版(?)されたもののようだが、なぜ今ここにあるのかは不明だ。
中身は、延々と少し前のJ-POPのオリジナル替え歌の歌詞が掲載されている。
それはこのようにだ。
「仕事をしやがれ」
こういう感じで、上司の悪口を替え歌にして楽しむ本、というわけですよ!
「飾りじゃないのよタワシは」
私ナメたりするんじゃないかと感じてる、とかもう意味不明です!
「イヤシさとセワシさと意地の悪さと」
意地悪なババアに向かってフルコーラスで歌ってみたいですよね、これ!
「ジジイ と DANCE」
I can hear my voiceとI’ve got feelingは変えようが無かったのかな。「金だけ数えてる」ヤバイな…
「入社宣言」
社畜と言われかねない内容であるが、給料は自分で勝ち取るもので会社が狂うして支払うものではない、などといった真面目な一面も唐突に見せるから困ったものだ。
「あんたの子供の子守唄」
タイトルが既に原曲との駄洒落でも何でもなくなってるぞ。
「もっとエロティカ・ドボン」
原曲がもともとシモネタ的表現のある曲なので、さらにシモネタを強調する替え歌にしてもさほど違和感が無いのはさすが桑田であると言えよう。
「終わりだぜ!!」
キャバクラか居酒屋に行って高かっただの何だのといった内容。「終わりだぜ」って語呂悪くてリズム乗らないと思うんだ!
「ブッチだぜ!!」
ガッツだぜ替え歌系は結構長い! でも「終わりだぜ」よりは歌いやすそうだよな!
全部歌ったら悪夢だろうな。
「完敗」
これ結構真面目ホロリ系じゃないか…
こんな具合でかなりの曲数が収録されている。
「オモリーマン」どころの軽さじゃない。オモリーマンに風化(あるいは酸化)を加えたらこれほどの濃度になるということだ。
誰が何のために作り、そして、誰がいつ使うのか…
これに入ってるバージョンだけでカラオケやったらすぐにぐったりするだろうな…