ライブで各地にゲスト出演、DJでも各地にゲスト出演をしてきましたが、ゲスト出陣は初めての経験でした。
そう、それは武田信玄公のふるさと山梨県は笛吹市で35年にも渡って開催されている、由緒正しき「合戦」! 川中島合戦絵巻です。
イベントフライヤー
縁あって誘われたのですが、上杉軍の斉藤下野守則忠の隊の副将という役柄でのゲスト出陣でした。えっ、副将!?
ざわざわ… いいのか? そんなに歴史に詳しくないぞ?
それはこんな合戦でした。
朝7時に車を出し、到着した笛吹川の河川敷には、これからここで合戦があることを匂わせる設備が…
体育館で装備を身につけます。
生まれて初めての甲冑にテンション上がりました。特に、兜の緒を締める時の気合の入り具合と言ったら!
ずしっと重い甲冑… と思っていたけど、だいぶ軽量化してあるようです。
それでもまだまだ結構重い!
ちなみに兜、一度脱いだら一人で緒を締めるのが難しそうだったので、朝10時くらいに装着してからイベントが終わる16時過ぎまでこのまま被りっぱなしでした…
一緒に行った黒川くんは雑兵に
1チームだいたい10人教で、そんなチームが上杉軍だけで25チーム、武田軍もそれくらいあるので、造像を超える規模の合戦が予想されます。
すっかり武士の気分です。刀を抜く瞬間の高まり、これは癖になります。
歴史は俺たちになにをさせようとしているのか?
ブランコに乗るのも武士の嗜みです。
上杉謙信はこれを見て、天国で泣いているでしょう。
と思ったら、チャリンコで颯爽と駆け抜けていく上杉謙信公。
楽しそうであります。
ここまで、合戦の裏側。武士たちの日常の風景です。
いよいよ合戦の時間が迫ってきました。
合戦場へと向かう道中。歩道橋だってなんのそのであります。
続々と。
この橋を渡れば合戦場であります。すでに多くの群衆が観覧席に詰めかけております。
広いです。
次々と武士たちが来るのであります。
合戦の前の緊張感。
総勢数百人の武士達が集まり、いよいよ合戦!!!
といったところで、
スマホのバッテリーが無くなりました。
ので、残念ながら合戦の模様の写真はありません。
というか、戦国時代にスマホなんかあるわけ無いだろう! 甲冑姿でスマホ持つんじゃね~!! という、むやみな戦国時代原理主義的な叫び声と、この一瞬の瞬間を写真で残さずにお前は何しに来たのか? このいいね乞食が! というデジタル世代の叫びが、頭の中で合戦を続けていました。
でも結局、戦国時代の価値観はデジタル世代の価値観に勝てず、アイフォン・五という二十一世紀のスマート・フォンを袴の脇にこっそりと隠し、持ち歩いたのです。「メガネをかけた武将などいないから俺も裸眼で行く!」 とまで気合入れたというのに、スマホには負けてしまいました。
で、バッテリー切れです。戦術に長けていたという武田信玄公の仕業に違いありません。
合戦は予想以上に盛り上がりました。そりゃ、両軍、赤の武田軍と紺の上杉軍の数百の軍勢が一斉にガーっと交わるので、参加した者だけが分かるとんでもない迫力がありました。
まさにこれ
赤と黒のエクスタシーです。
しかし、草鞋で砂の河原を、剣や槍を持って何往復も走り、相手の軍とバシバシと当たったため、背中に背負った旗は取れ、脇差しは行方不明になってしまいました。武士、失格です。
最後の方では信玄公がフルボッコになってるなと思ったら、握手を求める人の嵐でした。
平和に帰ってきました。
また機会あれば合戦にゲスト出陣したいところです。