3代目アクセラはガソリンエンジン・ハイブリッド・ディーゼルと選びまくれる車種なのだがまだディーゼルは発売されてないけど、ガソリンとハイブリッドでどちらが売れてるかというと、ガソリンモデルなのらしい!
そんなことがあるのか!? 日本人は燃費の良さだけを求めて車を買うのでは無かったのか!? ガソリンモデルの良さはどこに!? ということで、急遽、試乗。
インパネのデザインはハイブリッドと変わらないが、中身が違う。こちらはセンターメーターはタコメーターで、右下にデジタルでの速度表示。あれだ、RX-8のインパネに似てる!
インパネ上部にはオプションでHUDもある。
内装も引き締まっており、余計なデザインが無いけど質感はキープされてる感じ。
オトナ!
でもやはり、この車の真骨頂は「走り」であることに間違いない。
スカイアクティブという名前が世に出てから数年経ち、「スカイアクティブ全採用」世代となったこのアクセラだが、一番最初に出たデミオスカイアクティブに感じた「ちょっとエコだから、力強さがスポイルされてる感じかな~」というのが、無い!
アクセルレスポンスも良く、トルクもモリモリあって、意のままに動かせる。
それでいて乗り心地はマイルドで、車速感応型のステアリングと、そもそもステアリングまわりの取り付け感のしっかりさとも相まって、運転時の気持ちの安定感がある。
最近のBMWやアウディを運転した時のようなあの感じがまさにここにある感じ。
先に出たCX-5やアテンザにもあったけど、アクセラでもこのテイストが味わえるとは。
スカイアクティブは、今のマツダが持ちえる気合を全注入しているテクノロジーで、6ATのロックアップ領域の多さからくるVWのDSGのようなダイレクト感も含めて、「マツダが理想とする車が、今ここに形になっている」感がある。
アクセラにはハイブリッドモデルもあるけど、ここにはトヨタの血は無く、純血のマツダであり全身ZoomZoomですよという「濃さ」、そういうのが感じられる車であった。
聞けば、売り上げの6割がこの2Lのモデルだというから驚きである。マツダには燃費よりも走りの良さを求める人がこれほど多いとは素晴らしい。
そして近いうちに出るディーゼルモデルはアクセラでは最上級モデルに位置づけられるもので、装備てんこもり、そしてやたらトルクのあるエンジンとの組み合わせで、マツスピアクセラの位置に相当する感じだそうだ。(ちなみにマツスピアクセラは多分出ないとのこと)
面白い話が、アテンザのディーゼルモデルよりアクセラのディーゼルモデルの方が100kg以上軽いのに、アクセラのディーゼルモデルは燃費よりも「パンチのある走り」寄りのセッティングにしているとのことで、アクセラの方が若干燃費が悪いセッティングであること。
非常にアツい。
ガソリンモデルの20Sも相当な好感触だったけど、もうちょっとお金出してディーゼルモデルが最高なんじゃないか?という気がする試乗でした。