アウディA1。アウディで最も小さいのがこいつ。それもそのはず、VWポロとシャシーを共通化して作られている。エンジンも1.4L TFSIを搭載している。ではこれはポロと同じなのか? と思いきや、これが結構違った!
乗ったのは「スポーツパッケージ」ということで、ややタイヤインチの大きいもの。
乗り込むとまず着座位置の低さを感じる。「スポーティ」と思わせる高さだ。
7速のSトロニック(VWでいうDSG)は、ポロGTIの時みたいに微妙な発進時にぎくしゃくしがちなのかなぁ?と想像していたが、特にそんな事もなく、トルコンと同じように扱えて拍子抜け。簡単!
ハンドルは常に重めでどっしりしている。路面からのインフォメーションを伝えてくるようなタイプではない。
内装はアウディらしく、ステッチの多用など、カチっとした隙のない高級感がある。他のアウディのラインナップと雰囲気が同じ! 頑張ってる感じが伝わってくる。
乗ったのは122psモデルということもあり、ポロGTIと比較すると「速さ」は無いが、十分。何よりスポーツパッケージというグレードの足の硬さがダイレクトに来る。路面の細かい凹凸を全部広うくらい硬い。着座位置の低さと合わせて、スポーツカーを運転しているという気にさせられる。
すっきりしたセンターコンソールのデザインがいい。エアコンなどの液晶を全部ナビと一体化したアウディのMMIがデザインをすっきりさせているのだろう。
あの後部座席の狭かったポロと同シャシーなのに、これだけリアガラスに傾斜が付いていると、さらにどれだけ狭くなるか想像がつく…。座れないことは無いが、前後幅、高さ方面、共に結構キツい。
ディーラーの営業は言う。「TTよりは全然広いですよ」 そりゃ、当たり前だ… が、これはちょっと、コンビニに行く時くらいにしか座りたくないかも。
ラゲッジスペースも小さい。2+2の車と割り切って、カジュアルなTTであると捉えるとA1が楽しめるのだろう。