試乗! 三菱 ミラージュ

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三菱の新しいミラージュに乗った。この車、出るなり名うてのモータージャーナリスト達からコテンパンである。
ストレートにDisったり、遠回しにDisったり。岡崎五郎さんがDisってなくて褒めてるな、と思ったら、三菱のサイトの中の文章だったり(笑)
とにかく、近年珍しいくらいの、Disられやすい車種のようだ。

もうやめて!とっくに三菱のライフはゼロよ!

で、ホントにそんなに駄目なの? 乗ってみないと分からない。

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俺が好きな車は、志の高い車、である。

日本にこんな価値観を持ち込みたい!という想いで作られた日本車や、海外でも明後日の方向を向いてる車や、この制限の中でこれだけ攻めてみた!みたいな車だ。

そういう物差しで見ると、このミラージュから志しの高さは見えてこない。もう、全く見えない。

乗ってみても、外から見ても、スペックを見ても、志の高さは見えてこない。残念ながら。だからDisられやすい。

しかし。
実は本当は、もの凄くの志の高い車なんじゃないのか? とも思う。

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普段、1000円くらいのうどんや、本場っぽいうどんを食ってる人が、たまにはなまるうどんの100円のかけうどんを食ったとしよう。
うわっ、チープ、と思うだろう。けど、それは100円なのだ。

100円でうどんを出すことというのが、どれほど凄いことか。
これはサイゼリヤのミラノ風ドリアにも言えることで、料理として見るとたいしたこと無いのかも知れない。あんな冷凍食品をチンしただけで何がイタリアンだ馬鹿やろう、と言いたくなる気持ちもまぁ、分かる。しかし、あれは299円なのだ。あれが299円で提供できるようになるまで、どれだけの工夫があったか?

そんなことをこのミラージュに乗ると想像させられた。

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とにかく車重が軽い。リッターカーなのに800キロ台というから凄い。そして価格も安い。一番安いモデルは100万円切ってる。

もう、ギリギリまで詰めて詰めて、ギリギリまで安く提供する。

かつてスイフトが「無く子も黙る79万円」というCMを打ってたが、あれと同じだ。

この軽量化も、タイでの製造も、エンジンパワーと燃費のバランスを許せるギリギリの所で考えまくった結果である。

だから志は高いと言える。

が、乗っててどうか?と言われると、これが何とも言えない。100万円の車、としか思えない。

エンジンのがさつな音は車内にガンガン入って来てうるさいし、何より電動ステアリングのフィールが最悪だ。遊びが大きすぎるのと、ニュートラルに戻ろうとしない、つまりキャスターアクションが少なすぎる。

良かった所はCVTで、レスポンスが良い。軽い車重と相まって、割とキビキビ走れる所はいい。

でも、この価格で不満を言うな、って車だということは乗ってよく分かった。内装とかデザインとか文句を付け出すとキリが無いが、この価格で今の三菱が出来ることの限界である。

バックグラウンドの職人的な色んな苦労だけを感じて、あまりハッピーな気分にはなれなかった。
ソリッドなボディーカラーのバリエーションが多いのは良かったけど…

VW up!にあって、これに無いのは、何なんだろう?

車に何を求めればよいのかな…

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