2日目の夜は弘前まで移動し、弘前駅前の東横インへ。日曜日の宿泊は会員だと20%オフでお得!
そのまま夜、繁華街の鍛治町に飲み食いしに行ったが、日曜の晩で雨降りということもあり、人が少ない…
居酒屋に入ろうとしたら学生ばかりで入りづらかったりして、結局いきなりシメのラーメン。
こってり目で、しっかりした味付けのしょうゆラーメンでした。飲んだ後に夜中食べると最高の味。
飲んでないけどw
ちょっとバーに寄って1杯だけ飲んで、ホテルに戻って就寝。
次の日、朝からどしゃぶり。困ったな。東京はカラっカラに晴れてたようで。雨を追いかけに来たみたいだぜ…
弘前中心部から西へ。
岩木山の麓にある、「三本柳温泉」へ。ここは自然湧水!
めちゃめちゃ、いい湯でした。建物は昭和、もとい戦後、って感じ。
そのまま近くの岩木山神社へ。
奥宮は岩木山の山頂にあるという
さあ、そろそろ帰ろうかな?と思ったとき、
どこからともなく、津軽三味線の音が聞こえるな~
と思って、その音の方にふらふらと歩いていくと…
おおっ 津軽三味線のライブ!
観客は、最初から座っていた婆さんと、僕の二人
本場で聴く、本物の津軽三味線。正直、そんな上手!って感じでは無かったけど、土着の音が気持ち良くて、最後まで聞き入ってしまった。
その後、隣にいた婆さんと喋ったら、なんとまあ、知的で今風なセンスの方で、38年間東京で働いて、13年前に弘前の地元に帰ってきたという人で、何だか話が面白かったので、話が盛り上がってしまった。
雨も激しくなってきたので、途中から境内の中にある茶屋にて、そばを食べながら。
このそばがまた美味い。
婆さんの話は多岐にわたって、「私、ボンジョヴィが好きでねぇ」と言い出した時は「えっ? じょんがら じゃなくて ボンジョヴィ?」って聞き返そうと思ったほど…
とにかく読書が好きな人のようで、次々に「あの作家のあの本にね…」と話が出てくる。自分の教養の無さを恥じる。
そして71歳にして登山が趣味だという。岩木山にも何回も登頂しているのだという。
婆さんと書いているが、見た目も若く、肌つやも綺麗で、全然婆さんなんかに見えない。話すともっと若く感じる。
「コーヒー豆に凝っててね、どこそこの国の豆を買ってね…」
「木の細工で雑貨とか作って都会では売ってたこともあるんだけど、こっちでは全く売れないの。まわり木しか無いから ハハハ」
「昔はベンツに乗ってて170キロ出して警察に2回捕まったけど、女だから許してねと言ってもだめだったわ ハハハ」
「夫が車好きでね、家には車の写真がいっぱいあるのよ」
「こっちの人はみんな立派よ。農家の人は。みんなお金に振り回されてない。近所の人に分けるために野菜を作るのよ。そして器がでかいのよ。でも話はいつも同じ話ばかりでつまんないけどね ボンジョヴィの話なんかできないわハハハ」
「昔は六本木のディスコにも通ったわよ」
「マイケルジャクソンも好きでね」
「今はFMでDJ TAROさんの番組をね、いつも寝る前に聴いてるの。TAROさん知的だし面白いでしょう?」
「こんなに話したのは久しぶりよ。あなたと話して凄く楽しかったわ。ボンジョヴィとかマイケルの話なんかこっち戻ってきてからほとんどできないもの。」
「こうやってこんなにも話盛り上がったのに、親ってのは、子供に対しては全然話せないものよ。いつも言葉選ぶもの。貴方の親も、きっとそう思ってるわよ」
みたいな感じで。
会話のテンポも良くて、知的で明瞭で、なんと粋な感じの人だった。
最後に2時間、名前は分からないけど、この人と喋れて良かったなあと。またいつか会えるかなぁ。一期一会かな。
その後10時間くらいかけて帰宅しました。