GRAVITY、邦題:ゼロ・グラビティ。
最高に好きな映画です。
何から何まで格好いい。
方々で言われている通り、IMAXの3D劇場で見ないと意味がない。
どおせ惚れるならIMAXの3Dに
IMAXはIMAXでも としまえんはだめよ
川崎・南町田はなおボンクラよ
って歌があったかどうかは知らないが、いやいや、川崎109シネマズ、グランベリーモール109シネマズのIMAXで先に見ましたよ。
それぞれ凄かった。
でも、まだ見たい。より「純度」を求めたい。
ということで、3回めにして、ついに成田ヒューマックスに行ってきました。
そこは、成田空港からほど近い所にあるイオンモール成田の隣のシネコン。
川崎の自宅からは100kmは離れてるし、車で行くと片道2000円くらいは高速料金がかかるような場所だ。
でも、日本でここにしかない。
何がって?
見よ! 下に写ってる俺が豆粒のようだ。
こんなスクリーン見たことがない。
国内最高のスクリーン面積を誇る、国内唯一のIMAXのために設計された劇場。
あれは思い出すこと24年前… 花の万博の「三菱未来館」。全天360度がスクリーンで、どこを見ても映像に飲み込まれるというのは強烈な体験だったのだ。この大きさのスクリーンを前に、そんなことを思い出した。
川崎IMAX、南町田IMAXも相当凄いのだが、ちょっとここの大きさは想像を超えていた。
そして、3回目にしても、まだ見れば見るほど新しい発見がある。
この映画だからこそ、わざわざ成田まで行って見たいと思ったもの。
映像、音、ストーリー、雰囲気、演技、すべて。
押しつけがましいイデオロギーの提示も、ヒロイズムも、不要なラブストーリーも、「原作を知ってないと分からないネタ」みたいなものも、無い。フィクションだけど、サイエンス・フィクションではない。
おそらく、画面に映ってるものの9割以上がCGだ。音だって何らかの手段で「作られた」ものと、サブリミナル的な「音楽手法を用いたSEのようなもの」ばかり。でも「CG映画を見に行く」という物ではない。もはや誰も、何がCGだか分からないくらい。
全部地上で撮って、アポロ13みたいに飛行機で無重力空間を作り出したわけではないのに、延々続く無重力空間と、宇宙の表現に徹するという偏執的な狂気が、自然な形で結実している。そこが最も凄いところ。
どういう表現でこの世界を伝えてやるか? という工夫と技術とアイデアの宝庫。
それを活かすには、IMAX劇場じゃないとダメだったのだ。そう思わせてくれた最初の映画。
映画だが、これは1曲の「曲」のような作品だと思う。感じ方の自由さが残されている。
映画に造詣が深いわけではないので、感じたことを書いてるだけだけど。
いずれレンタルで貸し出しが始まり、その後テレビでも放映されるだろうけど、たぶん見ない。このIMAX劇場で見た経験は絶対超えられないし、小さな画面で「記録」としてそれを追っても意味がない。
そしてもうすぐ上映期間が終わる。
この映画が好きな人は是非、成田ヒューマックスのIMAXで見て欲しい!