利尻島の最高グルメ情報 ~バボミシュラン2020 食わずに帰るな~

11回目の利尻島

一生に一度は行きたい北の浮島!絶景の孤島!みたいな利尻島と礼文島。

稚内の沖という、日本のエッジに浮かぶこの島たちは確かに行きづらくて遠く、外国に行くより高くつくこともある。
それがまた、レア度や神秘性を増している。

いやいや一生に一度とか言ってないで毎年行けよ!
という感じで毎年行き続け、11回目の上陸となった今回。
フリーランスという立場を活かして過去最長となった滞在期間の間に、気になってた店で外食しまくり!
食べれば食べるほど、奥深さに気付かされた。
山とか花のイメージが強い利尻だけど、外食ライフ、飲みライフともに実はガッツリ楽しめるのだ。

鴛泊エリアのグルメ

フェリーターミナルのある鴛泊は、利尻島の玄関口。
利尻に上陸したー!って気持ちを感じるのは、いつでもここだ。

近年フェリーターミナルがリニューアルされ、区画整理で道路拡張されたりと、こざっぱりとした雰囲気に変わりつつあるこの街も、昔ながらの地元民や旅人に愛される店からニューカマーまで様々な利尻島グルメが楽しめる。

食堂さとう

まずはここ。
フェリーターミナルの向かい側、ズラリと並んだ土産物屋やレンタカー屋さんの並びの一番左に昔からある「食堂さとう」。

飾らない雰囲気の素朴さが離島に来たという気持ちを盛り上げてくれる店だ。
ここでは利尻ならではのうに丼から、昆布出汁のシンプルなラーメンまで楽しめる。

うに丼の相場はこんな感じ。
どこに行っても(礼文島に行っても)今はこれくらいが普通。

ノーマルのラーメン。
濃厚な利尻昆布出汁のスープがたまらない。
食堂さとうは朝9時からやってるので、朝ラーには最高の逸品だ。

利尻産のわかめがトッピングされたわかめラーメン。
利尻は昆布だけでなく、わかめの味も最高。わかめからこれほど磯の風味が味わえるのは利尻ならでは。

笑う門

鴛泊の住宅地の中にある中華料理店。

一見何の店だか分からない外観だが、料理はガチな四川料理が中心というギャップ萌えの店だ。

メニューは中国語表記がメインで、日本語表記はあくまでも和訳っていうスタンスが最高。

やはり麻婆豆腐を! 俺に麻婆豆腐を!

麻婆豆腐はノーマルと、激辛の陳麻婆豆腐の二つがラインナップ。
もちろん陳麻婆豆腐をオーダー。

土鍋スタイルで運ばれてくる。花椒の香りもしっかりとしていて、最高の逸品。
利尻島とはあまり関係無い食べ物だけど、これは食べる価値ありすぎ。
おそらく日本最北の四川風麻婆豆腐だ。

こちらは魚香肉片(ユイシャンロウピィェン)。魚は入ってなくて豚バラ肉のピリ辛料理だ。
食べやすく、どれだけでもご飯が進む。

ランチ時は定食がラインナップ。陳麻婆豆腐の定食だとこんな感じで、わかめスープと焼売が付いてくる。
このわかめスープのわかめも利尻産で風味が最高。
それにしても、中華料理好き、四川料理好きならば、笑う門には絶対行って欲しい。

グランスポット

昔はフェリーターミナルにあった喫茶軽食のグランスポット、今は少し離れたところにある。

ここの名物はカレーで、旅人の間でも人気のお店だ。

カレーだけでなくカツ丼やラーメンまでラインナップしている。

グランスポットのカレーライス。
かなりオシャレな盛り付けだ。

何が良いかって、このルー。
味で言うと大阪の「船場カリー」に近いと思う。船場カリーをちょっとマイルドにして、スパイスの粒状感が出てきたような感じで、絶品だ。これは人気になるのも頷ける。
タコをトッピングしたタコカレー、カツカレーなども人気だ。

PORTO COFFEE

フェリーターミナル前、食堂さとうの並びに新しくカフェがオープン。それがPORTO COFFEE。
PORTOとはポルトガル語で「港」の意味で、鴛泊港にふさわしいネーミングのお店だ。

今月オープンしたばかりの新店!

ウッディで超シンプルな店内。
電源やWiFiも使えるので、ちょっとした作業も可能そうだ。

コーヒーと共にクロワッサンも推しのお店だ。

酸味が強めのアメリカーノだ。しっかりとしたボディ感が味わえる。
朝8時から夕方17時まで営業されているので、ちょっとした空き時間に使えそうなお店だ。

TSUKI CAFE

フェリーターミナル2階にあるカフェ。
といってもカフェメニューだけでなくラーメンなども提供しているお店だ。

何と言っても店内からの絶景が凄い。

目の前にフェリーが着岸するときの迫力といったら。

これはオリジナルのデザート。利尻昆布を練り込んだチョコブラウニー、その名も「チョ昆布ラウニー」。
昆布のコリコリとした食感と風味がアクセントだ。
お店は昼時だけの営業になるので狙って行こう。

さくらば

鴛泊の住宅地にある食堂「さくらば」。

何屋さんという感じではなく、観光客向けでもなく、完全に地元民向けの飾らないお店という雰囲気だ。

メニューはセットものから始まる。これ絶対、ガッツリなやつ!

タコ天うどんを食べてみたいね。
エビ天より200円も安いという。

日替わり定食はいつもホッケ焼きなんだって。

オーダーしたのはチャーシューメン!
透き通るようなスープの塩ラーメンに、噛み応えのある肉厚チャーシューの組み合わせ。
ああこれぞ塩ラーメン。
食堂さとうのラーメンのように利尻昆布出汁がドバァって感じではないけど、嫌いな部分のないベーシックな味!

bar de CERO

鴛泊で夜遅くまでやっているバー。笑う門やさくらばのすぐ近くにある。

中は綺麗で広く、居心地抜群の空間だ。

以前、DJをさせていただいたお店もここ!

コロナ退散を願ってコロナビールなどを飲んだりしましたよ、と。
貴重なスペースです。

ここで休憩 利尻の食材おすすめコーナー

毎回、おみやげを爆買いする活動もやっているBUBBLE-Bが、これは絶対ウマい!と思える品々で、ネットで買える物をご紹介!

何はともあれ、これ。利尻昆布ラーメン!
日本の袋入りインスタントラーメンの中でも、出色の出来なのではないだろうか。
とにかく利尻昆布がビシッと効いたスープ、そして利尻昆布が練り込まれた麺、その上に利尻昆布のとろろ昆布という完璧なコンビネーションが織りなすリシリ・コンブ・エクスペリエンスは完璧!
絶対食べてみて欲しい逸品。

そして定番、利尻昆布!

あ、あんまり無い…
とりあえずは利尻昆布ラーメン買っとけ!

沓形エリアのグルメ

利尻町の街といえば沓形。鴛泊からは10キロ強ほど離れているが、飲食店の密度はこちらの方が高し!
利尻で食べ歩く・飲み歩くのなら沓形を逃してはいけない。
ただし、島内を走っている宗谷バスの最終便は夕方なので、沓形で飲む場合は沓形に泊まる必要がありそう。

らーめん味楽

もはや説明不要。
利尻で最も有名な飲食店で、日本で最も行き辛いけど行列の出来るラーメン屋といえばここ!

新横浜ラーメン博物館でも人気の、濃厚な利尻昆布出汁のスープが楽しめるらーめん味楽の本店だ。

このラーメンを食べるために利尻島に来る人さえいるという凄い店だ。

創業時からの人気メニューはこれ「焼き醤油ラーメン」。

非常識なほどの量の利尻昆布を投入し、さらには野菜・鶏ガラ・とんこつまでから出汁を採っている複雑な味のスープのパンチが半端ない!

3色餃子もそれぞれキャラ立ちしていて面白いのでおすすめ!

カフェ自休自足 りしりに恋し店

旧海産物問屋をリノベした、利尻で最も古い建物だという島の駅「海藻の里・利尻」の中にあるカフェ。

ここはカフェメニューの他、フードも充実している。

味のありまくる外観が素敵。

ランチタイムのみの営業になるが、ラインナップは充実している。

中はクラシックでいい雰囲気!

オーダーしたのは「じゃこネギパスタ」!
利尻昆布出汁が柔らかく効いて、ネギとじゃこと、風味バッチリな海苔があるところに、アルデンテ気味のパスタが最高に調和。
これ、めちゃ美味いです!

醤油麹で少しずつ味変させて、最終的には昆布出汁スープでリゾットっぽくできる。

突き合わせの温野菜と、オリジナルの「利尻昆布酢」がまた美味い!

UNBALLON(昼)

2019年にオープンしたUNBALLON! 場所は、ビストロ・シーラカンスの跡地。

昼はカフェとして、夜はダイニングとして営業するUNBALLONの昼に来てみた。

利尻島 元祖 だしスープカレー、エビだしスープカレーが気になる…
やはり昆布出汁か!?

これがだしスープカレーのメニュー。
なんと、らーめん味楽で使っている出汁を使っているとのこと。

それがこれ!
ええっ、スープカレーってこんなに美味しく作れるものなのか?という驚愕。
自分の中のスープカレー概念が破壊された逸品。
利尻昆布出汁ベース、恐るべし!

利尻ふる里食堂(昼)

昼は食堂、夜は居酒屋&焼肉店になるお店、利尻ふる里食堂。ランチ時に入店!

うに丼もあるみたいだ。

そして注文したのはこれ!

ほっけ焼き定食!
そう、ほっけが食べたかった。
このビッグなほっけを。

やっぱりこのサイズ!
目の前に鎮座する存在感が半端ない。

箸を入れると肉汁がピュッと飛び出すほどのジューシーさ。
焼き加減も素晴らしいぃぃ!

UNBALLON(夜)

そしてUNBALLONの夜へ!

昼からは一転してダイニングメニューが提供される。

おしゃれな空間だ。

個室席もある。

夜の酒メニュー。

ハイボールが最高だった。
利尻の天然水に炭酸ガスを注入して炭酸水化したハイボールは、スーーっと胃に入ってくる。
そして知らない間に酔ってる、みたいな。
こんな美味いハイボール、なかなか無いかも。

利尻の水を使った日本酒もある。

こんぶチップスがまた、美味いのなんの。
この島は何でも昆布に始まり昆布に終わる。

居酒屋かもめ

港町にあるオールドスクールな居酒屋は、やっぱり永遠の憧れ。

都会では絶対出てこないクオリティのものが、普通にヒョイヒョイと出てくる。
ここ、沓形の居酒屋かもめもそんなお店だった。
営業時間は短いので、サッと行ってサッと食べること。

もう、この雰囲気だけで絶対よい店決定、みたいな。

こんな所で仲間と飲んだら楽しいに決まってる。

居酒屋のメニュー表が醸し出すグルーヴ感というのがあると思ってる。
ああここは最高だろうなと、食べる前に分かるアレだ。

ショットか!いきなりテキーラか!
と思いきや、昆布汁。

焼き昆布もパリパリと食べる。最高か。

これは「ババ貝」っていう貝。初めて食べた!
ホタテと牡蠣の間くらいの食感というか。

ホッケを刺身で食べる。こんなことが出来るのも北海道ならでは!

居酒屋 鍋ちゃん

利尻で最もディープな居酒屋と言われる鍋ちゃん。

かねがね噂は聞いていたけど、ついに入店することが叶った!

想像よりも広い店内。

どうディープなのかというと、まず、メニューがない。
予算を先に聞かれて、それに合わせてママ(と旦那)が、何かをガンガン作ってくれるのだ。

まずはビアーから!

もう、どのおかずも最高に美味い。それが次々に運ばれてくる。

そしてやはり、ママ。
やたらファンキーで、ずっと喋り続けて、たまに歌う。
いくら食べてても、ママのグルーヴ感を保ちつづけることが鍋ちゃんのルール。

ママのグルーヴ感が高まってくると、「ここに泊まっていけばいい」と言われる。
なんと1ヶ月も連泊した強者までいるらしい!
もはや居酒屋の枠を通り越した何か。

井上陽水や影山ヒロノブが利尻島にライブで来た時にも、この店で打ち上げをしたという。
めちゃめちゃディープ。そしてめちゃめちゃいい店!

銘酒BAR Tecchi

日本各地のお酒を取り揃えたバー、Tecchi。

店内は建物の外観からは想像できないようなおしゃれ空間が広がっていて、大きなスクリーンもある。

明るい雰囲気のバーで、楽しく喋って楽しく飲める。
そしてこだわりのお酒がラインナップ。
ついつい通ってしまいたくなるタイプのバーだ。近所に欲しい…

スナック ウニ丸

スナックでママと喋りながら楽しく飲むのもいい。沓形にあるカラオケスナック ウニ丸。

カウンターに並んで、知らない地元の方々と話が盛り上がる。
それがスナックの醍醐味かなと。

利尻の夜は楽しいなあ。

Cafe & Bar クツカンタ

外見はSHARPの看板が掲げられた元・電気店。

その1階をリノベして、おしゃれ空間が爆誕!
ラウンジな空間、クツカンタ。

オーナーのマキさんとは同年代。
居心地の良さから、ついつい長居をしてしまいそうになる。
ここが利尻であることを忘れてしまいそう。

タップタプに注がれたスムージーなんかを飲んだりして。
利尻の夜、沓形で堪能しまくりなのでした。

そしてまだまだ行ってないお店がある、利尻島。
コンパクトな街が数カ所あるだけの離島なのに、そのポテンシャルが計り知れない。
昼も夜もたっぷり遊べる。

問題は、飲んだ後の島内の移動手段だけ!
なので鴛泊にステイして沓形で飲む場合、その日の夜だけは沓形の宿を押さえるべし!!(勿論その逆パターンも)