hawkes bay best hookup app free dating app in taupo southland best hookup app local dating sites near invercargill paraparaumu free christian dating sites matchmakers in tauranga auckland nz flirt

「ナードコア大百科」と私

ついにこれが届いた

「イアンのナードコア大百科」

まさか、20年近く前のリリースや20年近く前のパーティの情報を、イアン・ウィレット-ジェイコブという名のアメリカ人によって400ページもある本として緻密に編纂される日が来るとは、誰が想像できただろうか。
「ナードコア大百科」という名ではあるものの、日本のテクノのある一面を広く採り上げている素晴らしい一冊です。

裏表紙には、弊者の作品集アルバム「ガモリ」のジャケが…

あ!ちなみに、今年の春には「ガモリ3」をリリース予定です!ご期待ください。

SPEEDKING PRODUCTIONSも載ってるし…

TOY LABELも載ってるし…

フライヤの収集もすごい!

何より全テキスト日本語と英語の併記というのが凄い。
この本を見て、ナードコアに興味を持って日本に来る第2第3のイアンが出てくる予感がする。

で、ナードコアとは何だったのか

本文中にこんなテキストがあり。

ナードコアをものスゴく簡単に言えば、ネタをサンプリングしたテクノといったところでしょうか。
しかし、自分で言っておいてなんですが、そんな定義自体が的外れだったりします。
ですのでここからはメディアから得た情報ではなく、私が考えているナードコアとなります。
まず、ネタのサンプリングを入れた楽曲がナードコアかといえば全然違います。
逆に、何のネタも使っていない楽曲でもナードコアと呼ばれるものがたくさんあります。
私の考えでは、「何かのネタを入れ込む」のではなく、「自分の好みを入れ込む」のだと思っています。
また「ナード」の意味を「(何かが)好きすぎる」だと思っています。
ですので「ナードコア」というのは、その好きすぎるものへの愛情をテクノミュージックを通して見せつけたい気持ちで作られた音楽なのでしょう。

ピコカルに書いてあったテキストと同じですが、ナードコアはこれだと思います。
当初のナードコアはこのような初期衝動で始まっていると思います。

が、「好みのもの」をネタとして入れ込むパターンでどんどん曲を作っていくと、最初持ってた「好み」のカードなんてすぐに使い果たしてしまうのが難しいところですよね。カラテクノが2000年に一旦活動をストップしたのもこの辺の壁が越えられなかったことが理由の一つでした。
「アニメだったら全部好き」「プロレスだったら全部好き」みたいに、現在進行形の対象のジャンルまるごと「好き」と言ってしまうやり方もあるんですが、「空手」でそれは無理でしたね。

これを越えようと思うと、「好みというより遠目で見てると面白い」「何の意味もないけどリズムに載るとシュールで笑える」みたいな、新しい切り口が必要だったりしますよね。

そう思って実験的に作ってみたのがBUBBLE-Bの1st「金持ち男’90」というアルバムだったりします。

その中には「浜村淳の関電情報」という声だけが延々ループするハウスなどがあるんですが、別に浜村淳が好きでも何でもないですからね。
そういう意味で先行EPに「アンチナードコア」と付けたけど、それは当時の言葉遊びで、そういうのもナードコアでいいと思います。

で、カラテクノはその逆で、「好み(空手)をテクノに入れ込む」ということ以外をしないことにしました。
サンプリングを使わなくても表現していくスタイルを選び、2005年に復活させた、という感じです。


イアン主宰のイベント「いきいきナードコア感謝祭 ’15」より

テクノ裏街道

ナードコアとしてメディアに採り上げられたことというのは、雑誌だと2000年~2001年のQuickJapan誌くらいしかなく、クラブ音楽をやってきたはずなのに、クラブ系の雑誌やWebメディアで採り上げられることもほとんど無かったように思えます。
(アーティスト単発でポツポツとはあれど)
雑誌などのメディアに採り上げられたら表街道。採り上げられなかったら裏街道、ですよね。

メディアがナードコアを採り上げなかった理由は、

「サンプリングで笑いを取りに行くだけの、音楽的には稚拙なお遊びジャンルだから」
「サンプリングそのものも無断なので会社のコンプライアンス的にアレだから」
「読者はヨーロッパ圏の”本場”のクラブカルチャーの情報を求めているから」

あたりでしょうか。どうだか知りませんが。
でも、面白いのは、常にギリギリの所を攻めてるやつだと思います。

なので、こういう裏街道の情報は誰かが残さないと闇に葬られるところだったわけですが、それをイアンが見事に本として形にしたのは素晴らしいと思います。
自分と自分周辺の音楽活動が総括的にまとめられるというのは、とても幸せなことだと感じます。