利尻島に1台だけ、GT-Rがある話

これがスカイラインGT-R (R33型)

いつか、島の人に「利尻島に1台だけ、GT-Rがあるんですよ」
と言われたことがある。

いやいやいや、どこ走るのさ。
島を周回して1周55km。それ以外の道は特にない。

地図がシンプルすぎる利尻島

ずっとそこばかり、ぐるぐる回るの!?
タイムを測るのかな?
しかも走れるのは雪のないシーズンだけ。

オーナーのセンス、クルマ愛、最高である。
「北の浮島、利尻島に1台だけのGT-R」
それだけでドラマになる。

どんなオーナーだったのだろう?
どういうカーライフを送ったのだろう?
いつか取材したい。

で、そのGT-Rが去年の夏には売られていたのだという。

R33 GT-Rだ。
1998年のGT選手権で、ペンズオイル ニスモGT-Rとして勝利を重ねたマシンである。

売られているのは鴛泊のフェリーターミナルの向かい、土産物屋さんが並んでるところ。

ここに突然のGT-R!

いやいやいや、誰が買うのさ。
利尻島内の人がまたGT-Rを買って、ひたすら1周55kmをぐるぐる回るのだろうか。
それとも全然違うところから買い手が現れるんだろうか。

買ったら買ったで「利尻島までGT-Rを買いに行った」ということになる。フェリーにGT-Rを乗せて持って帰るんだ。

たまらん。利尻土産はウニでも昆布でもなく、日産スカイラインGT-R!
R33 GT-Rが280万円だったら安い方?とか、そういう問題ではない?