
いつか、島の人に「利尻島に1台だけ、GT-Rがあるんですよ」
と言われたことがある。
いやいやいや、どこ走るのさ。
島を周回して1周55km。それ以外の道は特にない。

ずっとそこばかり、ぐるぐる回るの!?
タイムを測るのかな?
しかも走れるのは雪のないシーズンだけ。
オーナーのセンス、クルマ愛、最高である。
「北の浮島、利尻島に1台だけのGT-R」。
それだけでドラマになる。
どんなオーナーだったのだろう?
どういうカーライフを送ったのだろう?
いつか取材したい。
で、そのGT-Rが去年の夏には売られていたのだという。
利尻島にもスカイラインGTR(R33)売ってます(笑) pic.twitter.com/FUHwvSazir
— yu (@guri0105) August 30, 2019
R33 GT-Rだ。
1998年のGT選手権で、ペンズオイル ニスモGT-Rとして勝利を重ねたマシンである。
売られているのは鴛泊のフェリーターミナルの向かい、土産物屋さんが並んでるところ。
ここに突然のGT-R!
いやいやいや、誰が買うのさ。
利尻島内の人がまたGT-Rを買って、ひたすら1周55kmをぐるぐる回るのだろうか。
それとも全然違うところから買い手が現れるんだろうか。
買ったら買ったで「利尻島までGT-Rを買いに行った」ということになる。フェリーにGT-Rを乗せて持って帰るんだ。
たまらん。利尻土産はウニでも昆布でもなく、日産スカイラインGT-R!
R33 GT-Rが280万円だったら安い方?とか、そういう問題ではない?