数字で見る温泉 ~薄いのから特濃まで~

目次

温泉の主役は成分である

温泉に行くと、その温泉はどんな温泉なのか?が分かる。

熱いのかぬるいのか、濃いのか薄いのか、色は、手触りは、香りは、味は…etc。
そこにあるキャラクターは千差万別。

温泉であれば公的機関で分析され、分析結果は「温泉分析表」として必ずどこかに掲示されている。
それを見れば、この温泉がどんな温泉かが分かるのだ。
温泉分析表の見方が分かると、温泉が楽しくなる。

世の温泉好きが見る部分は、こういう所だ。

これは上に貼り付けた、茶色い湯の温泉。壱岐島にある国民宿舎 壱岐島荘の温泉分析表。

見るべき所は

泉温
湧き出した時の温度。地下水と同じくらいの冷たい温度のやつから、触ると火傷するようなやつまで色々ある。
25℃以下のものは「冷鉱泉」と呼ばれる。
湧出量
1分間に何リットル湧き出してるか。多ければ多いほどフレッシュな湯をゴージャスに掛け流しで使える。
湧出量が少なくても湯船の規模が小さくて、2~3人で満員になるような所だったら問題無いが、欲張って大きな湯船にすると足りなくなるから循環させたり薄めたりする。
また、ポンプでくみ上げてる「動力揚湯」か、勝手に沸いてくる「自然湧出」かのどちらか?にこだわる人も多い。
pH値
ペーハーこと、水素イオン濃度。アルカリ性か酸性かの指標。7を中性として、それより大きければアルカリ性、小さければ酸性。
アルカリ性が強まれば強まるほど手触りがヌルヌルする。
成分総計
湯の中にどれだけの成分が溶けているかを、1キロの中に何グラム(ミリグラム)かで示している。
その成分それぞれの溶け具合は、陽イオン・陰イオン・非解離成分・溶存ガス成分として書かれている。

これらが全然溶けてなければ普通の水みたいだが、この数字が大きいと天下一品のスープに近づいていく。

この成分総計のグラム数によって3つにランクわけがされ、8g/kg以下は「低張性」、8g~10g/kgは「中張性」、10g以上は「高張性」とされている。
これは人間の身体を組成する水分が「中張性」程度で、そこを基準にして区分けされている。

浸透圧の原理で、低張性泉は水分が皮膚から入り込むし、高張性泉は成分が皮膚から入り込むのだ。

また、1g/kg以下のものは「単純泉」と呼ばれ普通の水の一歩手前だが、温泉である様々な基準をクリアしたもので、pHが8.5以上のものについては「アルカリ単純泉」と呼ばれる。温泉マニアの間では「アル単」と略される。

泉質
この温泉は何温泉?と言われたら、ここに書いてあるのが温泉の種類ということ。
色んな成分がある中で、目立った成分があればそれが冠される。

また、温泉分析表は「別紙」があって、そこに書かれている項目で読むべき所はここ。

加水
その名の通り、水道水や井戸水で薄めていること。源泉が濃すぎる場合などは加水して薄める。
当然、温泉成分は薄まる。源泉が同じで、各旅館などにパイプで回してる場合、旅館によって濃さが違うのはこのため。
加温
源泉の温度が低いのでガスなどで温めていること。
循環消毒
本当は源泉掛け流しをしたいけど、そんなに湧出量がない場合、色んな人が繰り返し入ることになるので、温泉施設内で消毒や濾過などをすること。消毒しないとレジオネラ菌が繁殖し、肺炎などの原因になる。
消毒によって温泉の濃さは担保されるが、失われるものもそれなりにある。
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温泉はデータである

温泉のデータを見たい。それを並べたい。
ただそれだけのことがしたい。

上にも書いたが、成分総計の数値だけで温泉の良さが決まるものではない。
もの凄く良いアルカリ単純泉だってあるし、ラジウム泉などはそもそも成分が少ない。
硫黄系の温泉は溶けてる成分の質量が軽いので、成分総計の数値は少なめだったりする。
だから一概には善し悪しとは言えない。

が、泉質と成分総計を見てるだけで楽しい。

ここ5年くらいの間に行った温泉では、温泉成分表を撮ってきた。
北から南まで、ここに並べてみたい。

北海道で行った温泉

函館 温泉ホテル雨宮館

ナトリウム-塩化物温泉 8.890g/kg

函館の湯の川温泉街にあるレトロなホテル。お湯は熱めで、無色透明でサラっとしていた。

函館 谷地頭温泉

ナトリウム-塩化物温泉 17.30g/kg

函館の路面電車の終点。(もう片方の終点は湯の川温泉なので温泉と温泉を結んでいる)
ここ、とにかく濃い!高張性!そして熱い!

千歳 新千歳空港温泉

ナトリウム-塩化物温泉 8.30g/kg

新千歳空港には温泉がある。露天風呂から滑走路が見えたりはしないし、ちょっと高いけど、飛行機の待ち時間に暖まれるのは最高。
腐植質という項目があるのは植物の化石成分のことで、これが目立つと「モール泉」と呼ばれ、茶色く透明な感じの湯になる。

稚内 稚内温泉童夢

ナトリウム-強塩化物・炭酸水素温泉 24.39g/kg

稚内からノシャップ岬を越えて日本海側にポツンとある童夢。
知覚的試験のところに「石油臭」とあるように、微妙に石油臭い湯がヌルヌルと気持ちいい。
建物の意匠が稚内の防波ドームを取り入れているから、童夢という名前になっている。
ここの露天風呂から見る日本海がまた気持ちいい。

北見 北見温泉のつけ乃湯

ナトリウム-硫酸塩・塩化物温泉 5.282g/kg

道東の北見にある日帰り温泉。北海道らしく広い大地が気持ちのいい感じ。お湯は茶褐色で、モール泉ではなくナトリウム系。

豊富 豊富温泉ふれあいセンター

含よう素-ナトリウム-塩化物温泉 13.22g/kg

ここは自分の温泉史上、もっともハードで、もっともエクストリームだった温泉。
この成分表からはとうてい分からないが、この温泉で湧き出してるのは原油である。元々は原油を掘削しようとボーリングしてたら温泉が湧いてきたので、温泉にしちゃえと始まったのがここ。なので温泉成分の中に原油が混ざりまくりで、ガソリンスタンドのにおいがする。
で、この温泉がアトピーなどの皮膚疾患をもってる人に効くだとかで、全国から豊富温泉にやってきて湯治をする人が多い。
自分が行ったときも、横にいたおっちゃんは、東京に住んでいるけど、週末になるたびに豊富に来て、ここに入るのだという。そのためにアパートまで借りたって言ってた。それくらいガチな温泉。
風呂場には「原油ボトル」なるものがあって、皮膚疾患のある方々がサンオイルのように腕などに塗るものだから、真似して塗ってみたら、見事に皮膚が負け、1週間くらいヒリヒリしていた。真似しないように。強烈な温泉といえば、ここを越えるところ無し。

足寄 野中温泉

含硫黄-マグネシウム・カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 3.480g/kg

阿寒湖近く、足寄にある立ち寄り温泉。ここは白濁で硫黄系。もの凄く白い。そして酸性。
肌が弱い人だと負けるくらいの強さに、北海道のダイナミックさを感じる。

礼文島 礼文島温泉うすゆきの湯

ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉 1.365g/kg

礼文島の香深港にある日帰り温泉。無色透明で、アルカリ単純泉のようなあっさりとした温泉。
礼文島でハイキングした人達が汗を流すにはぴったり。露天風呂から港が見える。

利尻島 利尻富士温泉

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉 2.050g/kg

利尻島の利尻富士町にある町営の温泉。露天風呂から利尻山が見える。
温泉はちょっと茶色で、そんなに濃いぃという感じではない。
利尻山に登ってきた人が、帰りにここの温泉に入って汗を流していく。

利尻島 利尻ふれあい温泉

含二酸化炭素-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉 13.26g/kg

低張性の利尻富士温泉とは違い、利尻町にあるこちらは濃厚な高張性。同じ島、同じ山なのにこんなに違うのが面白い。
お湯は濃いオレンジ色で、成分も濃い。
源泉そのままで加温もしてない浴槽があるのがよい。露天風呂からは海が見える。

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東北で行った温泉

青森 酸ヶ湯温泉

酸性・含鉄・硫黄-アルミニウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型) 3.886g/kg

八甲田山の中にある名湯、酸ヶ湯温泉。白濁で硫黄系。
湯屋も、混浴の仕組みも、全てがエモい。
もの凄く濃いイメージだが、硫黄系温泉の常で成分総計はそんなに重くない。

青森 不老不死温泉

含鉄-ナトリウム-塩化物強塩泉 25.49g/kg

青森の西海岸の海沿いにある、猛烈に濃い温泉。
ザ・露天風呂というロケーションと、この泉質。凄い所に来たなという実感が味わえる。

岩手 ほっとゆだ

ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化温泉 2.943g/kg

駅に併設されたこの温泉は面白くて、浴室に信号機があって、電車が近づくと点灯する。

山形 蔵王 すのこの湯かわらや

酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉 2.627g/kg

蔵王のスキー場近くにある日帰り温泉。ここの特徴は浴槽の底がその名の通りすのこになっていて、源泉と直結し、自然湧出でボコボコと無限に湧き上がってるところ。
そのお湯が空気に触れる前に入浴できる。
とにかくフレッシュで気持ちの良い湯。

山形 湯沼温泉 駒草荘

アルカリ性単純温泉 0.119g/kg

ふしぎな温泉と銘打ってるけど、泉質はいたってシンプルなアルカリ単純泉。
なめらかな湯だった。

関東で行った温泉

東京 おふろの王様 町田店

ナトリウム-炭酸水素塩温泉 1.273g/kg

いわゆる関東の茶色いモール泉。

神奈川 川崎 たちばな温泉 たちばな湯

炭酸水素塩泉 0.886g/kg

関東の茶色いモール泉をスーパー銭湯の手軽さで楽しめる。
ロビーには西洋鎧が鎮座しているのが印象的。

神奈川 横須賀 海辺の湯

ナトリウム-塩化物冷鉱泉 26.25g/kg

横須賀にある海辺の湯。海産物のBBQコーナーなんかもあったりする。
温泉成分は割と濃い目で茶褐色の湯。モール泉っぽくはない。

神奈川 鶴巻温泉 弘法の里湯

ナトリウム・カルシウム塩化物泉 6.219g/kg

神奈川県の鶴巻温泉。ここは面白い泉質で、とにかくカルシウム含有量が高くて、長く入ると湯あたりするほど強い。
肌にもピチピチと刺激がある。それが小田急沿線の駅前にあるのでここはおすすめしたい。強烈。

神奈川 川崎 溝の口温泉 喜楽里

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 4.413g/kg

関東のモール泉だけど、ここは結構濃いのがドロッと沸いてて、露天風呂で掛け流しをしている。
ヌメヌメとした肌触りが特徴。

神奈川 川崎 縄文天然温泉 志楽の湯

ナトリウム-塩化物温泉 11.12g/kg

関東のモール泉エリアの中で、川崎の矢向にある志楽だけはちょっと別物で、純然たるナトリウム泉。しかも成分が濃い濃い!
川崎の街中でこんな濃いナトリウム泉が沸いてて、しかも中は結構広いし、いつ行っても快適。

神奈川 箱根 天山

ナトリウム-塩化物泉 1.198g/kg

箱根で人気の日帰り温泉、天山。これだけの広い敷地の日帰り温泉はここしかない。
泉質も独特で、湯元のような単純泉でも仙石原の箱根温泉供給系の白濁でもなく、チョイ濁りな感じのちょうど良い泉質。
いくつかの源泉をブレンドしてるという。あまり強くないので長湯できるのがナイス。
行くなら平日に限る。

神奈川 箱根 南甫園

酸性-カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉 1.148g/kg

箱根でも仙石原にある温泉は、大涌谷から箱根温泉供給社による白濁系であることが多くて、この南甫園もまさにそう。
白濁は結構濃くて、10分も入ってると湯あたりするくらい強い。箱根でこんなに濃いのか!と思えるところ。

神奈川 箱根 箱根温泉山荘なかむら

酸性-カルシウム-硫酸塩・塩化物温泉 1.148g/kg

ここも仙石原の温泉で、大涌谷源泉の白濁系。上の南甫園と源泉が同じということで、成分総計なども全て同じ!
でも不思議と、南甫園の方がちょっと濃いような気がする。

千葉 亀山温泉 湖水亭嵯峨和

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 2.120g/kg

千葉の亀山湖畔にある温泉。関東の典型的なモール泉だが結構濃い。
休憩室などから亀山湖が見下ろせて気持ちいい。

千葉 勝浦つるんつるん温泉

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 3.527g/kg

千葉で唯一、名湯百選に選ばれたという勝浦つるんつるん温泉。
ここも関東らしいモール泉で、茶褐色。

群馬 草津 昔心の湯 金みどり

酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉 1.69g/kg

草津温泉にある旅館。湯畑からの源泉と、もう一つの万代鉱という源泉とがあって、これは草津の湯畑の方。
白濁の硫黄系の温泉で、pH2.1と強酸性。お湯自体はそんなに濃い白濁というわけではなく、透明に近かった。

栃木 那須温泉 鹿の湯

単純酸性 硫黄温泉 0.843g/kg

栃木で最も古い温泉。那須にある鹿の湯。ここも熱い印象がある。
そして白い印象もあるけど、成分総計を見ると1g以下なので単純温泉扱い。
そして酸性が強い!

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甲信越で行った温泉

山梨 ほったらかし温泉

アルカリ性単純温泉 0.166g/kg

大人気なほったらかし温泉。甲府盆地が一望でき、晴れた日には富士山まで見渡せる絶好のロケーション。お湯は適度にぬるくて、ずっと入っていられる感じ。だから別に成分がどうのって感じの温泉ではないけど、pHは10.1あってちょっとヌルヌル。これが良い感じ。土日などは循環するみたい。

山梨 鉄道ゲストハウス 鐡ノ家

アルカリ性単純温泉 0.252g/kg

鉄道をテーマにしたゲストハウスで、巨大なNゲージのジオラマが圧巻。そんなここは元々旅館で、春日居温泉がひかれている。山梨の温泉らしく、アル単でやわらかいお湯。肌はスベスベになる。

新潟 月岡温泉 美人の湯

含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉 3.510g/kg

新潟の月岡温泉。ここはとにかく色が最高。バスクリンでも入れたのか!?ってほど、透明な緑色をしている。
泉質もすばらしく、また行きたい温泉の上位。

新潟 越後湯沢 江神温泉浴場

単純温泉 0.710g/kg

越後湯沢駅から少し歩いたところにある公衆浴場。こういう所は大概熱いが、ここも熱い。
単純温泉と書いてあるけど、いわゆるアル単。凄いのは湧出量。小さな公衆浴場なのに484L/min.って!
こんなに出てない巨大温泉がいっぱいある中で、贅沢極まる感じ!

長野 安曇野 しゃくなげの湯

アルカリ性単純温泉 0.469g/kg

安曇野の高原の中にある日帰り温泉。沸いている湯の成分は濃くないけど、ちょっとヌメっとしたアルカリっぽさは味わえる。というか源泉の温度は69℃と結構高い。

東海で行った温泉

静岡 熱海 熱海駅前温泉

ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 6.227g/kg

熱海駅から歩いて1分の所にある、古い公衆浴場。数人入れば満員くらいの大きさで、浴槽は同時に3人くらいが限界。しかも熱い。でもさすが熱海、温泉に入った感はバッチリ味わえる。そう、温泉ってこれだよな、と感じることができる。

静岡 伊豆 北川温泉黒根岩風呂

ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 3.824g/kg

ガチな温泉、妥協一切無しの掛け流し温泉というのは、この温泉で学んだ。始めて行ったのはもう20年近く前になるが、水道なし、混浴、というのが衝撃だった。当時は屋根も小さく、女性用の風呂なんてのもなくて、全ての浴槽が混浴だった。
ここの湯はまさに沸いたばかりの源泉そのものという感じで、野性味がある。自然の中に溶け込んでいくような感覚になれる。そして露天風呂からの太平洋一望がやっぱり最高。ここに朝イチで入り、その後は稲取漁港の朝市に行くというコースが、一時期のゴールデンコースだった。

静岡 伊豆 金谷旅館

単純温泉 0.3176g/kg

下田にすぐ近くの蓮台寺にある温泉旅館、金谷旅館。千人風呂として知られる古い檜造りの浴室が圧倒的な規模で、その巨大な浴槽に湛えられた温泉はまさにプールのよう。
お湯は何か強い成分があるわけではないアル単だが、とにかくマイルドで柔らかく、ちょっと甘い香りがする。このソフトな湯、加水も加温もしてない源泉掛け流し。もう、世界遺産級。

静岡 サウナしきじ

ここは温泉じゃないけどちょっと番外編。
地下水を飲用の市販天然水と比較している表が面白かった。

三重 湯の山片岡温泉 アクアイグニス

アルカリ性単純温泉 0.54g/kg

新名神の菰野インターそば、三重県の湯の山温泉エリアにあるアクアイグニス。ここはもう圧倒的な広さ、そして圧倒的な湯量で、ひたすら素晴らしい。780L/min.というとんでもない湧出量の湯の温度は45.2℃と、これほど好条件な温泉も珍しいのでは。
アル単になってるけど、入ってみると結構濃い感じがするのは、湯使いが良くてお湯の成分がフレッシュだから?
館内でエンドレス再生されているブライアン・イーノのBGMもアンビエントでいい。

三重 島ヶ原温泉 やぶっちゃの湯

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩湯泉 5.6g/kg

三重の伊賀の方にある温泉、やぶっちゃ。ここは見晴らしがよくてロケーションが気持ちいい。温泉は源泉は結構濃い感じで、5.6gというのも分かる。しかし源泉で入れるのは小さな源泉浴槽だけで、あとは結構薄まってる感じ。それでも気持ちいいのがやぶっちゃのいいところ。

岐阜 大垣天然温泉 湯の城

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉 1.231g/kg

設備が充実しているが、ちょっと塩素臭が強かったかなぁという感じ。でも電気風呂はよかった!

岐阜 白川郷の湯

ナトリウム-塩化物温泉 3.541g/kg

世界遺産 白川郷の中にある日帰り温泉施設。宿泊も可能。庄川沿いにあって、露天風呂は川ビュー。割と成分強め感のあるお湯もグッド!

北陸で行った温泉

福井 九頭竜温泉 平成の湯

アルカリ性単純温泉 0.302g/kg

九頭竜湖近くの山の中にある素朴な日帰り温泉。施設は新しくて広く、のんびりできた。

福井 アパホテル福井片町

アルカリ性単純温泉 0.523g/kg

福井の繁華街である片町で存在感のあるホテルといえばアパホテル。ここのアパホテルにはなかなか本格的な天然温泉がある。
あまり温泉感もないけれど、福井の街中のホテルでこんな温泉があったらこれで十分であり、とても幸せなことだ。

富山 氷見温泉郷 総湯

ナトリウム-塩化物強塩温泉 24.80g/kg

氷見にあるこの温泉はナトリウムが濃くて、なんと24.8gもある。なので強塩と書いてある。お湯の色は黄土色で、濃い温泉入ってるな~という感じがした。

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関西で行った温泉

京都 北白川不動温泉

単純放射能冷鉱泉 0.11g/kg

北白川から比叡山を越えて、比叡平から大津に抜ける山中越えという道にある温泉。北白川ラジウム温泉という所と隣接しているのがここ。不動というのは不動明王を奉っているから。かなりレトロな建物に入ると、温泉のことをじっくりと説明してもらえる。マッヘでいうと22くらいでぼちぼちだが、気体であるラドンをちゃんと吸えるように、浴室の天井は低く、窓も閉め切り。その甲斐あってかかなり暖まれる。これぞラドン!という温泉のひとつ。京都の秘湯。

京都 上方温泉 一休

アルカリ性単純温泉 0.627g/kg

京都の温泉。京都と言っても京都市内ではなく、城陽のド田舎にある巨大な日帰り温泉施設。ド田舎だけあって周囲は落ち着いており、かなりノンビリした空気感の中でやすらぐことができる。
泉質はアル単、成分も0.6gということでさして強い温泉感があるわけではないが、500L/分という豊富な湧出量があって、フレッシュな湯使いが特徴。

京都 京都桂温泉 仁左衛門の湯

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉 4.392g/kg

京都市内の温泉って、あまりイメージできないと思うけど、沸いてる所には沸いている。ここ、桂エリアにある仁左衛門の湯は、鉱泉ではなく温泉。源泉46度のナトリウム泉がボッコボコと沸いていて、湧出量も190L/分と十分。そして源泉は2つ持っていて、それぞれの源泉に入れるのと、ブレンドしたところにも入れるところに温泉愛を感じる。京都在住時代に色々な温泉に行ったけど、京都市付近の日帰り温泉だとここがベストだと思う。

滋賀 ホテル&リゾーツ長浜 長浜太閤温泉

0.396g/kg

太閤秀吉が見つけたから太閤温泉というらしい。ここに泉質名が付かないのは、19.9度の鉱泉であり、鉱泉として適合するのが「総鉄イオン」のみなので療養泉と見なされないため。でも湯は茶褐色で、とても温泉らしい温泉。しかしながら湧出量は92.2L/分と規模にしては少なめ。

滋賀 長命寺温泉 天葉の湯

単純放射能温泉 0.411g/kg

近江八幡の、長命寺近くにある日帰り温泉。旧「長命ずいかくの湯」がリニューアルして新たに「長命寺温泉 天葉の湯」に。泉質は地味な放射能温泉で、39マッヘとまずまずな感じ。
琵琶湖に面しているのに露天風呂から琵琶湖が見えないのが何とも勿体ない。

滋賀 琵琶湖 美人の湯 守山水春

ナトリウム・塩化物・炭酸水素塩泉 1.2459g/kg

温泉不毛の地・滋賀で、色つきの茶色い湯が沸いている、しかも琵琶湖ビューというのがここ。一時期、明るい廃墟と話題になったショッピングセンターのピエリ守山も華麗に復活を遂げ、2018年にピエリの施設のひとつしてオープンしたのがここ。水春というのは日帰り温泉のチェーン店で、滋賀にはイオンモール草津の中にもあったりする。そんな守山水春、茶色いナトリウム泉はナイスなんだけど、湧出量が少ないせいで、源泉が楽しめるのは小さな露天風呂のみ。循環による塩素感もちょっとあるのは残念だけど、茶色い温泉に浸かりながら雄大な琵琶湖が見えるんだからEverything OK!

滋賀 南郷温泉 二葉屋

単純弱放射能冷鉱泉 0.12g/kg

育った地域は南郷温泉という温泉地だった、とは地元の人はあまり認識してないと思うけど、そんな南郷温泉。温泉といっても鉱泉で、それも岩間山から流れてきた水が天然の放射能を帯びてるラドン温泉ですよ、というものなので、湯そのものはほとんど普通の水っぽいけど、天然の水なのでまろやか。ラドン含有量は38.1マッヘとそこそこの数字を持ってるので、ちゃんと気体を吸うように入浴すれば暖まれる。

兵庫 有馬温泉 金の湯

含鉄-ナトリウム-塩化物強塩高温泉 45.02g/kg

有馬温泉って、このドロドロの茶色い湯と、透明でスカッとさわやかな炭酸泉が有名。この茶色い方に入れる日帰り施設がここ。元々日帰り施設が少ないので、もの凄く混むのが難点。その割に湧出量が80l/分と少なく、あまり湯使いが良くない。泉質自体はもう最高の一言で、45gもある成分は伊達じゃ無い。味噌汁か、っていうほど。これぞ有馬温泉、関西の宝。行くなら朝イチを狙うのが良いかと。

和歌山 花山温泉

含二酸化炭素・鉄(Ⅱ・Ⅲ)-カルシウム・マグネシウム-塩化物温泉 19.75g/kg

思わず「出た!」と言いたくなる、和歌山の花山温泉。私が関西で最も好きな温泉。何と言ってもこの異様な泉質が素晴らしい。天下一品のスープのようなコッテリとした謎のオレンジ色の湯が猛烈に独特で素晴らしい。舐めてみると最悪の味、これほど飲泉がマズい温泉も他にない。
鉄分が溶けまくってるようで、19gという高張性となっております。しかも動力揚湯ではなく自噴。炭酸ガスの勢いでブシャーっと沸いているのが、館内にある透明なパイプからうかがい知れます。ああー最高。花山温泉に今すぐ行きたい。

四国・中国で行った温泉

鳥取 元湯温泉

ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 4.176g/kg

鳥取は市内にボコボコと温泉が湧いていて、あちこちに小さな日帰り温泉施設がある。それらを銭湯感覚で利用できるという、温泉が最も身近なエリアのひとつだ。そんな元湯温泉は田んぼの真ん中で雪が溶けてるエリアがあり、掘ってみたら温泉が湧き出したというもの。ちょっと濁った湯は塩っぱくて、ナトリウム感を感じられる。

鳥取 日乃丸温泉

ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 4.876g/kg

こちらも鳥取市内に湧く温泉。元湯温泉と同じような感じの泉質となっている。この泉質、かなり良い感じ。これぞ温泉の理想のひとつ。日乃丸温泉が面白いのは、ライブハウスと同じ建物になっている所。温泉の上にはライブハウス。なんて面白いんだろう。

高知 千年の美湯 そうだ山温泉

0.350g/kg

高知の山奥にあるしっとりと落ち着いた雰囲気の温泉。しかし成分的に療養泉に該当しないので泉質名は付かない。成分としては0.35g、pH9.5と、アル単な感じのしっとりとした湯。野鳥のさえずりを聞きながら、しっとりした透明な湯につかる。そな贅沢が楽しめる。

高知 ぽかぽか温泉

ナトリウム・カルシウム塩化物冷鉱泉 成分総計不明

高知の市街地にある日帰り温泉施設。高張性ということで成分濃度は濃い目だけど何グラムか書かれていない。「温泉の成分」の所、1kg中の含有率の所に書くはずが、pH値7.6って、間違ってる気がする。その名の通りナトリウムとカルシウムが多くある濃い源泉で、温泉感を楽しめる。

愛媛 道後温泉

アルカリ性単純温泉 0.2684g/kg

松山に行ったら坊ちゃんと道後温泉。ランドマーク的温泉だけあって、芋洗いのように観光客が来ては去って行くというところ。そんな道後温泉はアル単で、限りなく水に近いけど、どこかまろやか。そのまろやかさが良いんだろうなあ。

山口 天然温泉みちしお

含弱放射能-ナトリウム・カルシウム-塩化物冷鉱泉 14.6861g/kg

天然温泉みちしおは、王喜温泉と糸根温泉という二つの泉源を持っていて、温泉成分と共にラドンまで含んでいるという、なんとも豪華な泉質が特徴。強制的に暖まれる。とはいえお湯はほとんど無色透明な感じ。

九州・沖縄で行った温泉

長崎 壱岐 湯川温泉

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 9.35g/kg

離島、壱岐にある温泉。公衆浴場みたいな小さな温泉。透明な湯だけど、良い感じに濃い温泉がモクモクと湧いてて、かなり良かった。

長崎 壱岐 国民宿舎壱岐島荘

ナトリウム-塩化物泉 17.62g/kg

壱岐の湯の本温泉にある、国民宿舎壱岐島荘。ここの温泉は茶褐色で、とにかく濃い。成分も17gとものすごい高張性。割と小規模な浴槽に対して75L/分の湯量なので、湯使いもグッド! 窓から見える海と共に、壱岐でおすすめな温泉のひとつ。

長崎 対馬グランドホテル 真珠の湯&海望の湯温泉

アルカリ性単純泉 0.2062g/kg

対馬にも温泉はいくつかあるけれど、ドロッとした濃い泉質の壱岐と違って、対馬の温泉は淡泊な印象。ここも成分総計0.2gとほとんど水みたいな泉質。でもpH9.4とちゃんとアルカリしてる。

長崎 対馬 湯多里ランドつしま

ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 13.10g/kg

対馬の日帰り温泉施設。内湯も露天も広々としていて気持ちいい。お湯は無色透明なんだけど、なんと高張性というから元々の源泉が濃くて、それを薄めてるのだろうか? 全然濃い感じがしない、淡泊な湯。

熊本 天草 ペルラの湯舟

単純温泉 0.963g/kg

熊本の天草の高台にある「ホテルアレグリアガーデン天草」併設の温泉施設。ここはとにかく露天風呂からが絶景!こんなに開放感のある露天風呂は他に無いかも。
お湯はシンプルなアル単だけど、それはそれで似合ってて素晴らしい。

大分 由布院温泉 杜の湯 ゆふいん泰葉

ナトリウム-塩化物泉 2.007g/kg

湯布院らしい白濁な湯で、ここはわずかに青みがかった湯が特徴。その青い色が綺麗で、湯もなめらかで、ずっと入っていたくなる。上質な感じの泉質!

大分 明礬温泉 大露天風呂

酸性・含硫黄-単純温泉 0.864g/kg

白濁した泉質の、広い露天風呂。それが別府の明礬温泉。白濁は硫黄成分だけど、あまり濃くないので、長時間入ってもそこそこ大丈夫そう。なんせ1g切ってる単純温泉なので。それが良いのだろうなあ。

大分 別府 竹瓦温泉

ナトリウム-炭酸水素塩泉 1.294g/kg

松山に道後温泉があるように、別府には竹瓦温泉がある。みたいな、ランドマーク的温泉。別府には色んな湯があるけど、ここはやや黄色がかった透明の、やわらかな湯。別府の湯は、シンプルでやわらかいのが好き。それより建物のレトロな風情に圧倒される。

鹿児島 指宿温泉 砂むし会館 砂楽

ナトリウム-塩化物温泉 13.380g/kg

鹿児島名物、いわゆる砂風呂がこれ。天然の砂風呂でもの凄く汗をかく。その後、館内にある温泉がこのナトリウム塩化物温泉。この温泉も濃くて、鹿児島の恵まれた温泉環境を感じる事ができる。

鹿児島 桜島マグマ温泉

ナトリウム-塩化物強塩泉 20.000g/kg

成分総計がスパッと20gになっててすごい。その名の通り、桜島にある日帰り温泉。国民宿舎 レインボー桜島に併設されている。強塩泉とある通り、とにかく塩っぱい。海のそばの温泉であり、火山のそばの温泉である。湯の花が大量に浮いていて、温泉に来た感を強く味わえる。

鹿児島 竹迫温泉

ナトリウム-塩化物泉 3.816g/kg

鹿児島も市内の住宅地にポツンポツンと温泉銭湯があって、それがどれもナトリウム系のちょっと濁ったやつで、しょっぱい。猛烈に濃い温泉とかではないけど、生活の中に普通に入り込んでる温泉、毎日入る温泉という感じが、とてもいい。そして熱い。

沖縄 琉球温泉 龍神の湯

ナトリウム-塩化物強塩泉 19.59g/kg

那覇空港近くの瀬長島にある瀬長島ホテル併設の温泉、龍神の湯。ここ、湧出量が510L/分と十分沸いてて、それでいてこの濃さなので、結構すごい。沖縄ってあまり温泉のイメージがないけど、掘ったら濃いのが沸くのかな?

沖縄 ゆんたくあしび温泉 りっかりっか湯

ナトリウム-塩化物泉 1.8g/kg

国際通りからすぐの所にある日帰り温泉施設。施設の割にチョイ高いという印象が拭えない。温泉は結構濃い目の茶褐色のものが、小さな露天風呂でのみ入れる。湧出量は70L/分なので、まあ致し方なしって感じかも。

温泉は数字にできる。でも温泉は数字では分からない

いかかだっただろうか。
ここ数年に行って、写真を撮った(ことを覚えていた)温泉を並べてみた。
日本中、様々なタイプの温泉があり、それぞれに個性がある。
一つとして同じ泉質の源泉はない

全ての温泉は成分分析表として数字にできる。
その数字からある程度の泉質は想像できるが、そこから温泉の良さまでは分からない。
濃ければ良いというわけでもないし、薄ければ残念ということでもないのが面白いところだ。

また、源泉に加水してしまえば濃さは変わるし、加温することで成分が若干変化するかも知れないし、循環させることでも何かしらの変化が起こる。

ただ一つ言えるのは、「湧出量と浴槽のサイズの関係は重要」ということ。
1分間に800リットルくらいドバドバと沸いているのに、そんなに大きくない浴槽のところは、源泉かけ流しまくり、むしろ源泉垂れ流しのオーバーフロー。これぞ極上の湯使いだ。

そういうゴージャスさが味わえるのは、この中だと三重のアクアイグニスとか。あとはここには無いけど長島温泉なんかももの凄い量のが湧出してる。

逆に、大きな施設なのに1分間に80リットルしか湧出しない場合、何回も循環消毒して回しているということになる。
それか、ほとんどの浴槽はただの水道で、一部の露天風呂だけが温泉、みたいな感じ。
出ないものは仕方ないのだが、そんなに欲張らなくてもいいじゃないか、と思ったりする。

でも、湧出量が少なくても人2~3人入ればいっぱいみたいな狭小温泉だったら身の丈に合った湯使いだと言える。
そういう温泉を温泉マニア達が愛する理由も、お分かりになるだろう。

行ってみないと分からない。それが温泉。

ナイスな温泉があったら教えて下さい。

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