今日で、私はどうやら
48歳になったらしい。
1976年(昭和51年)7月28日生まれなので、今日でちょうど48歳だ。
干支が4週。AKBの人数。元素ならカドミウム(Cd)。
随分遠くに来てしまったな、という感じがする。
「歳とるって嫌やわ」
「誕生日なんか何も嬉しくないよ」
この歳になると、誕生日に抵抗感を表す人は多い。
歳をとりたくない、老けたくない。年齢なんか無くなればいいのに。
誰しも思うことだろう。
歳をとらない唯一の方法があるとするならば、死ぬことだ。
死んだらそこで終わる。享年として死んだ時の年齢が永遠に語られるだけの、ただのしかばねである。
若い頃は「死」に対してリアリティが持てなかった。
時間なんて永遠にある。
健康な状態がずっと続く。
お金をケチるためならどれだけ時間を費やしてもいい。
自分が老人になんかなるわけない。
などと思っていた。ナメている。
しかし、同世代の友人の何人かが先に天国に行ってしまった今、そのリアリティはどんどん現実に近づいてきた。
彼らは人生を終わらせたかったわけではない。
身体のどこかに不具合が生じたり、あるいは不慮の事故だったり、その他いろいろな理由で「その時」が突然来て、永遠に歳をとれなくなったのだ。
だから歳をとるというのは「生き延びた」ということに他ならない。
生き延びたんだから、おめでたいじゃないか。
こうなったら、自分より先に亡くなった友達の分まで生きるのだ。
まあ、誰しも歳と共に見た目が老けていくし、毛髪も無くなったり白髪になったり、太ったり痩せたり、体力が無くなったりと変化をするので、それに抗うように運動したり、食生活に気を配ったりするだろう。それも、生き延びるためのエネルギーだと思う。
まずは、今まで生き延びることができてラッキー。
今日はそれだけで十分だ。
48歳が作る作品とは
で、この歳になればふと「あとどれくらい活動できるだろう?」と考えてしまう。
いやもう、十分やっとるやんけ。とツッコミの声が、頭の片隅から聞こえてくる。
創作活動やDJを辞める3大要因は、「就職」「結婚」「出産」、この3つだ。
人生のターニングポイントは、何かを受け入れるために、今までの何かを諦めるポイントでもある。
でも、それらを乗り越えてまだ現役バリバリみたいなやつらは、プロかゾンビのどちらかだ。
自分がそうなってしまったことは自覚している。
とはいえ上述したように、人は突然いなくなる。
もちろん自分も突然いなくなる可能性が無いとは限らない。
生きている間、動ける間に、何かを作っていこう。
ここ1年で作った作品をざっとまとめてみる。
結局告知がしたいのだ。仕方ない、それで食ってるんだから。
2023年は、4月に初の同人誌「ローカル回転寿司チェーン店のススメ」を作った年。初めての同人誌。
これまでにない感触を楽しめたし、新たな人とも知りあいになれた。
その反面、音楽作品としては自曲のリリースはほぼ無くて、DJMIXを作ってMIXCLOUDにUPしたくらい。
BUBBLE-B DJMIX / 80’S J-POP MIX
2023年は80’sな邦楽をたくさんかけた年だったので、よくかけた曲でMIXを作った。
2024年に入ってから今日までの8ヶ月間は、自分史上最もたくさんの文章を書いた。
本を3冊出すことができた。
1つめはこれ。
4月にイカロス出版から発売になった
「すごいローカルチェーン100」
BUBBLE-B・加藤弘倫・菅原佳己の共著で、ローカル飲食チェーン店・ローカルコンビニ・ローカルスーパーばかりを合計100店舗紹介するというムック本。
自分としては2013年出版の「本店巡礼」(大和書房)以来の商業出版となった。
2つめと3つめは、まさに今、印刷所から刷り上がったばかりの新しい同人誌
「ローカル回転寿司チェーン店のススメ DELUXE EDITION」
「ローカルうどんチェーン店のススメ」
去年の夏から取材(という名の食べ歩き)を重ね、今年の頭から書き始め、使ったことも無かったAdobe InDesignを独学で無理矢理覚え、やったこともない編集作業、校正には生成AIのClaudeを最大限使ったりして作った、ローカルのチェーン店の面白さ・美味しさをしたためた旅行記2冊。
いや本作りの経験なんて素人なのに2冊同時進行とかするんじゃなかった。作業多すぎて他の仕事入れられへん。しかも回転寿司が152ページ、うどんが110ページ。多すぎる。
今、通販を受け付けてます。
誕生日プレゼントに一番欲しいものはご予約!
また、8月11日の大崎駅での「おもしろ同人誌バザール」と、翌日8月12日のコミックマーケット C104 東Y44a「本店の旅」ブースに出展するので来てね。
という3冊の本を書きながら、途中に挟んだ音楽制作仕事はこれ。
「RIDGE RACER REMIX -30TH ANNIV. SOUNDS-」
「リッジレーサー」が今年で30周年ということで企画された、リッジレーサーの音源をリミックスという盤に参加させていただいた。
高校の時に近江ボウルのゲームコーナーで、大学の時に校門前のあうとばあんでやり込んだリッジレーサー。ハードコアテクノでレイヴな音楽に痺れた30年前の自分に自慢したい1枚!
ということで2024年の上半期は本3冊、曲提供の1曲という感じで、結構頑張ったんじゃないかと。
あ、この流れでもう一つ告知すると、8月21日にTnakaさんのアルバムが発売されます。
Tnakaさんといえばmarble≠marbleであり、BUBBLE-B feat. Enjo-Gの「Enjo-Gの香水」MVにも出演して頂いて。
「Tnaka IN THE HOUSE」
Tnakaさんの記念すべき1stアルバム。ここに収録されている楽曲「スーパーモデルでGO!!」を、BUBBLE-B feat. Enjo-Gにてリミックスさせていただいた。
そんな48歳の作品でした。
お楽しみに!